国際連合事務総長「ブロックチェーン技術採用」の重要性を強調
国連事務総長であるAntónio Guterres(アントニオ・グテーレス)氏が『国連はブロックチェーンのような技術を受け入れる必要がある』と語ったことが「Forbes」の報道で明らかになりました。同氏は国連が掲げている"2030年までに達成すべき17の目標"である「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成にこの技術が役立つと語っています。
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ブロックチェーン技術の可能性を高く評価
ブロックチェーン技術は近年世界中の様々な機関で採用され始めており、企業だけでなく国家レベルのプロジェクトなどでも活用されていますが、国際連合の主要機関の一つである「国際連合事務局」で代表を務めているAntónio Guterres(アントニオ・グテーレス)氏は『国連はブロックチェーン技術を受け入れ、目標達成のために活用していく必要がある』と語ったと報告されています。
国連はデジタル化が進むこの時代で自らの任務をより良く実現するために、"持続可能な開発目標(SDGs)"の達成に役立つブロックチェーンのような技術を採用する必要があります。
グテーレス氏は以前からブロックチェーン技術の可能性を高く評価しており、昨年7月にはブロックチェーン技術を明確な課題とする「デジタル協力に関するハイレベルパネル」を立ち上げたことが明らかにされています。
国連は実際に複数のプロジェクトでブロックチェーン技術を活用し始めており、今月16日には国連機関である「国際移住機関(IOM)」が香港で移民労働者の搾取を回避することを目的としたブロックチェーンツールを共同で公開したことが明らかにされているほか、7月にはアフガニスタンの持続可能な都市開発のためのブロックチェーンソリューション開発に取り組んでいることも報告されています。
また、グテーレス氏が今回語っているように「持続可能な開発目標(SDGs)」を達成するための取り組みにもブロックチェーン技術は活用され始めており、各種商品のサプライチェーン管理などにも役立てられています。
「仮想通貨」に関しては"違法行為"などでの使用が問題となっているため、依然として懐疑的な意見は多数出ていますが、その基盤技術である「ブロックチェーン技術」は今や世界中で注目されている最先端技術の一つとなっているため、2020年はさらに技術活用が進められていくことになると予想されます。