IOTA活用の分散型SNSフレームワーク「Society2」ウェブサイト公開
アイオータ(IOTA/MIOTA)の技術を活用した分散型ソーシャルメディア(DeSM)プロジェクト「Society2(ソサイエティ2)」は、2020年5月5日にウェブサイトを公開したことを発表しました。
こちらから読む:自動車・決済などで技術活用進む「IOTA/MIOTA」関連ニュース
Society2(ソサイエティ2)とは
Society2(ソサイエティ2)は、アイオータ(IOTA/MIOTA)の分散型技術を活用した分散型ソーシャルメディア(DeSM)のフレームワーク開発に取り組んでいるプロジェクトであり、SNSユーザーが自分の個人情報やコンテンツなどを自分自身で管理することができるプライバシーに配慮したソーシャルメディアの構築を目指しています。
現代社会では様々なSNSが世界中の人々に利用されていますが、その一方では「Facebook(フェイスブック)による個人情報の流出」や「YouTube(ユーチューブ)による一方的なアカウント停止」などの問題が発生しており、利用者の間でも"一部企業に独占管理されたSNSサービス"に対する批判的な意見が多数出ています。
Society2(ソサイエティ2)は、IOTA財団によって開発された暗号化アプリケーションのフレームワークである「IOTA Streams」を用いて構築されているため、SOCIETY2フレームワークを使用してコンテンツを暗号化し、ユーザーとプラットフォーム間で配布することができると説明されています。
SOCIETY2フレームワークはIOTAの分散型台帳技術用に開発されている「分散型ID」などといったその他の技術を連携できるように設計されているため、これまでは不可能だったレベルでプライバシーをコントロールできるようになるとされています。
ソーシャルメディアは過去15年間に渡って私たちの生活の要となっています。しかし、残念なことにそれらのソーシャルメディアは「私たちのプライバシーや個人データの管理、私たちを取り巻く世界の情報をどこから入手するか、誰を信頼するか」などの選択を犠牲にしています。これらの問題は私たちが「SOCIETY2」を通じて解決を目指している主要な問題の1つです。
IOTA(MIOTA)用いた「報酬機能」なども計画
「Society2」はユーザーがプライバシーレベルを自分自身で選択できる仕組みなどの導入を予定しており、仮想通貨IOTA(MIOTA)の少額決済機能を活用することによって"Society2の利用して広告を閲覧したユーザーにIOTAで報酬を支払う"といった機能の提供を計画していると伝えられています。
この機能では「ユーザーが広告配信を希望してユーザー情報の一部を提供すれば、サイトやアプリを運営するIOTAノードの所有者と収益を共有することができる」とされています。
「Society2」のプロジェクトリーダーであるJoseph Skewes(ヨゼフ・スキューブス)氏は今回の発表の中で『Twitter(ツイッター)のようなプラットフォームで採用されることを期待している』とも述べており、現在は「SOCIETY2プロトタイプ」の開発に加えて、チームの拡大を目指していると説明されています。
SOCIETY2のチームは現在「SOCIETY2フレームワーク」の開発を進めており、2020年第3四半期までにはコミュニティからの意見を募集するためのプロトタイプが公開される予定だと報告されています。