新型コロナ以降「高齢世代のビットコイン投資」が倍増|Google検索にも変化
暗号資産業界では、ビットコイン(Bitcoin/BTC)に投資している人々の多くは1980年〜2000年代頃に生まれた「ミレニアル世代」が特に多いとされていましたが、イギリス・ロンドンを拠点とするフィンテック企業「Mode Banking(モード・バンキング)」が2020年7月1日に公開した調査報告では『2020年2月以降はビットコインに投資する高齢者世代が倍増している』と報告されています。
高齢者世代のビットコイン投資「毎月2倍増」
ビットコイン(BTC)に投資している人の多くは1980年〜2000年代頃に生まれた「ミレニアル世代」が中心になっているということは、これまでにも複数のレポートなどで報告されていましたが、イギリス・ロンドンを拠点とするフィンテック企業「Mode Banking(モード・バンキング)」が2020年7月1日に公開した調査報告では『ビットコイン投資は2020年2月以降でベビーブーマー世代(1946年〜1964年頃)とジェネレーションX(1960年代半ば〜1980年代)世代の間で毎月2倍に増加している』と報告されています。
Mode Banking(モード・バンキング)は新型コロナウイルスの影響によって「ロックダウン(都市封鎖)」が行われた頃から、同社が提供しているプラットフォームで「ベビーブーマー世代とジェネレーションX世代によるビットコイン投資」が加速したと報告しています。
2020年2月を基準として計算すると、これら2つの世代によるビットコイン投資は「3月が2.24倍、4月は4.49倍、5月は8.88倍」に増加したとされています。
2020年2月〜5月にかけて高齢世代でのビットコイン投資が倍増(画像:Mode Banking)
新型コロナウイルス後に「BTC投資」が増加
Mode Banking(モード・バンキング)の調査報告では「新型コロナウイルスの影響でビットコイン投資が増加したこと」も報告されています。
同社の報告によると、新型コロナウイルスの感染が広がる前のビットコイン投資伸び率は「高齢世代が61%、若者世代が118%」となっていたものの、新型コロナウイルスの影響が出ている最中のビットコイン投資伸び率は「高齢世代が107%、若者世代が125%」にまで増加したとされています。
新型コロナウイルス前後のビットコイン投資伸び率(画像:Mode Banking)
Google検索の「投資先」検索量も増加中
Mode Bankingは『世界的なパンデミック・ロックダウン・それに続く経済危機などの要因は、投資家たちの富やお金に対する考え方を永久に変える可能性がある』と述べており、"Google検索"における「投資先」というキーワードの検索量が2020年1月頃から急速に増加していることを報告しています。
Google検索における「投資先」の検索量(画像:Mode Banking)
これらのデータを公開した「Mode Banking」は『若者世代はテクノロジーに精通しているためビットコインの採用を促進すると期待されているが、富の大部分は依然として"高齢世代"が所有しているため、ビットコインの成功は"高齢世代"にも強く依存している』と説明しており、高齢世代でビットコイン投資が加速することによって、ビットコインのさらなる成長につながる可能性があるとしています。
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ビットコイン(BTC)の価格は今年3月に50万円付近まで下落した後は順調に回復してきているものの、5月以降は横ばいの状態が続いており、2020年7月2日時点では「1BTC=990,777円」で取引されています。