ブロックチェーンで「各種証明書をデジタル化」福岡県飯塚市・Chaintopeなどが協力

by BITTIMES

福岡県飯塚市を拠点とするブロックチェーン開発企業「株式会社chaintope(チェーントープ)」は2020年7月3日に、「株式会社ハウインターナショナル」や「飯塚市」と協力して"市が交付する各種証明書をスマートフォン上で扱うことができるサービスの実現に向けた実証事業"を開始したことを発表しました。各種証明書の電子交付にはブロックチェーン技術を活用すると説明されています。

こちらから読む:日本銀行、中央銀行デジタル通貨に関するレポート公開「国内ニュース」

「電子データの信頼性を確保する仕組み」構築へ

「株式会社chaintope」と「株式会社ハウインターナショナル」は2020年7月3日に、各種証明書の電子交付に係る実証事業に関する連携協定を締結し、福岡県飯塚市が交付する各種証明書をスマートフォン上で扱うことができるサービスの実現に向けた実証事業を開始したことを発表しました。

福岡県飯塚市に本社を構える「chaintope」と「ハウインターナショナル」は、2019年8月時点で飯塚市と共に「ブロックチェーンストリート構想」を立ち上げており、技術者育成プログラムの開発や新産業の創出について意見交換を重ねていました。

ここ最近では新型コロナウイルスの影響などによって「行政サービスのデジタル化」が急速に進み始めており、利便性の向上・業務効率化・ペーパーレス化などが進むと期待されていますが、『市販のサービスではインターネット上でデータを安心・安全に活用できる状況にない』との認識に立った上で「電子データの信頼性を確保する仕組み(トラストサービス)」の構築を目指す実証事業を実施することが決定されたとのことです。

なお、この実証事業は飯塚市の住民情報システムの開発を手がける「Gcomホールディングス株式会社」と共同で実施すると説明されています。

実証事業で構築されるトラストサービスについて

(画像:chaintope)(画像:chaintope)

今回発表された実証事業で構築されるトラストサービスでは『飯塚市が電子交付を希望する住民の利用申請を受け付け、申請者の身分・資格に関する各種証明書を住民情報システムを通じてクラウド・サーバー上のシステムに安全に保管する』とされています。

この事業で構築されるトラストサービスは、証明書の要約(メッセージ・ダイジェスト)に発行者である飯塚市が電子署名したデータと交付した日時(台帳に記録した日時)を保管する仕組み(タイムスタンプ)を基礎として独自に設計し、タイムスタンプ情報はChaintopeが開発したブロックチェーン「Tapyrus(タピルス)」によってインターネット上に公開されるとのことです。なお、タイムスタンプ情報は実証事業後の運用時には複数の自治体や事業者によって分散管理されると説明されています。

これにより、利用者は自分のスマートフォンで好きな時間・場所で自分自身の証明書をダウンロードして身分を証明した相手の事業者に提示することができるようになり、証明書を提示された事業者はインターネット上のトラストサービスを通じてその証明書が不正に作成されたものでないことを確認することができるとのことです。

社会実験の「参加住民・参加企業」も募集

今回の発表では、社会実験として2021年1月〜3月の期間にかけて「飯塚市が電子交付する証明書を紙の証明書と同等に流通させる取り組み」に参加する住民・企業を募集していることも報告されています。

公募の受付は2020年12月頃に開始される予定となっており、正式な日時は飯塚市から告知されるとのことです。

社会実験では、飯塚市で住民登録されている方を対象として証明書を電子交付し、飯塚市近郊・福岡県内を拠点に飯塚市民にサービスを提供されている大学や企業の参加を募る予定だと説明されています。

>>「chaintope」の公式発表はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

IBMのブロックチェーンで「じゃがいも食品」の情報管理|Nestlé×Carrefour

IBMのブロックチェーンで「じゃがいも食品」の情報管理|Nestlé×Carrefour

Walmart:ブロックチェーンを食品の衛生管理に活用|レタスの安全性を向上

Walmart:ブロックチェーンを食品の衛生管理に活用|レタスの安全性を向上

Astar zkEVM:2月下旬にメインネット公開|ローンチキャンペーン「Yoki Origins」も開催

Astar zkEVM:2月下旬にメインネット公開|ローンチキャンペーン「Yoki Origins」も開催

ガス・石油業界で「ブロックチェーン・コンソーシアム」発足|大手企業7社が参加

ガス・石油業界で「ブロックチェーン・コンソーシアム」発足|大手企業7社が参加

BINANCE:仮想通貨販売所で「日本円」をサポート

BINANCE:仮想通貨販売所で「日本円」をサポート

Solana Mobile:第2世代のWeb3スマホ「チャプター2」先行販売開始

Solana Mobile:第2世代のWeb3スマホ「チャプター2」先行販売開始

注目度の高い仮想通貨ニュース

ビットコインキャッツの下落:仮想通貨トレンドに変化の兆し

ビットコインキャッツの下落:仮想通貨トレンドに変化の兆し

「テスラは将来ドージコイン決済を可能にする」イーロン・マスク氏の発言でDOGE価格急騰

「テスラは将来ドージコイン決済を可能にする」イーロン・マスク氏の発言でDOGE価格急騰

ザ・サンドボックス(SAND)を購入/売却できる「日本国内の暗号資産取引所」一覧

ザ・サンドボックス(SAND)を購入/売却できる「日本国内の暗号資産取引所」一覧

*SHIB Name Token:早期アクセス登録開始「クーポンコード・購入方法」も紹介

*SHIB Name Token:早期アクセス登録開始「クーポンコード・購入方法」も紹介

バイナンスジャパン「WBTC・FIL・SUI」の上場発表|取扱う仮想通貨は合計50種類に

バイナンスジャパン「WBTC・FIL・SUI」の上場発表|取扱う仮想通貨は合計50種類に

Symbol活用したフードNFTの交換イベント「春のフードNFT交換まつり!」開催へ

Symbol活用したフードNFTの交換イベント「春のフードNFT交換まつり!」開催へ

日本の投資家が考える注目の仮想通貨、ビットボット

日本の投資家が考える注目の仮想通貨、ビットボット

価格上昇が続くFlare(FLR)「長期的な成長に向けた複数の契約」を締結

価格上昇が続くFlare(FLR)「長期的な成長に向けた複数の契約」を締結

ミームネーターのゲーム開発が進行中:日本の投資家が注目するワケ

ミームネーターのゲーム開発が進行中:日本の投資家が注目するワケ

イーサリアム共同創設者「人工知能(AI)の活用」に期待示す|応用可能性のある分野は?

イーサリアム共同創設者「人工知能(AI)の活用」に期待示す|応用可能性のある分野は?

アナリストがアルトコインに注目|強気相場で次のパンプに備える

アナリストがアルトコインに注目|強気相場で次のパンプに備える

ドバイ警察がカルダノの技術活用|分散型自動弾道識別システム(D-ABIS)を発表

ドバイ警察がカルダノの技術活用|分散型自動弾道識別システム(D-ABIS)を発表

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

仮想通貨の確定申告で必要な「年間取引報告書」のダウンロード方法【取引所別まとめ】

仮想通貨の確定申告で必要な「年間取引報告書」のダウンロード方法【取引所別まとめ】

ソラナ基盤のDEX「Jupiter Exchange」とは?仮想通貨JUPの概要などもあわせて紹介

ソラナ基盤のDEX「Jupiter Exchange」とは?仮想通貨JUPの概要などもあわせて紹介

Shiba Inuのメタバース「Shib:The Metaverse」とは?最新情報・LAND購入方法など

Shiba Inuのメタバース「Shib:The Metaverse」とは?最新情報・LAND購入方法など

人気のタグから探す