スイス国営「バーゼル州立銀行」暗号資産の保管・取引サービス提供を計画
スイスの国営銀行である「バーゼル州立銀行(Basler Kantonalbank/BKB)」が、子会社である「Bank Cler」を通じて暗号資産(仮想通貨)関連サービスの提供を計画していることが地元メディア「Finews」の報道で明らかになりました。
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需要の高まりを受け「仮想通貨関連サービス」を計画
バーゼル州立銀行(Basler Kantonalbank)の子会社である「Bank Cler」は、顧客が暗号資産(仮想通貨)を保管・取引できるようにするためのサービス提供に向けた取り組みを進めていると報じられています。このニュースは地元メディアである「Finews」によって2020年8月3日に報じられましたが、「Cointelegraph」はその後『バーゼル州立銀行(Basler Kantonalbank/BKB)の広報担当者はこのニュースの内容を認めた』と報告しています。
同銀行はスイス国内で暗号資産の需要が高まっていること考慮して「暗号資産関連サービスの提供」を決定したとのことで、BKBの広報担当者は「Cointelegraph」に対して次のようにコメントしています。
BKBグループは特定の暗号資産を取引・保管できるソリューションを顧客に提供できるよう取り組んでいます。私たちは確立されたリージョナル(Basler Kantonalbank)とナショナル(Bank Cler)の銀行グループとして、クライアントにこれらの新しい金融商品への安全なアクセスを提供したいと考えています。
暗号資産関連サービスの提供が計画されていることは確認が取れているものの、現時点では「どのような暗号資産が取引可能になるのか」や「いつ頃からサービスが開始されるのか」などといった具体的な情報を明らかにされていません。
スイスは仮想通貨に前向きな国の1つとして知られており、スイスの金融市場監督機構(FINMA)はこれまでにも「SEBA Bank」や「Sygnum Bank」などの仮想通貨関連企業に銀行・証券ディーラーライセンスを付与しています。
スイスはすでに仮想通貨先進国として知られていますが、国営銀行が仮想通貨関連サービスの提供を開始するのは今回が初めてであるため、正式に仮想通貨関連サービスが開始されれば仮想通貨業界でスイスがさらに一歩先を行くとして注目が集まっています。