
スイス・ツーク州「仮想通貨による納税」が可能に|2021年からBTC・ETH受け入れ
スイスのツーク州が2021年2月から、税金の支払い手段としてビットコイン(Bitcoin/BTC)やイーサリアム(Ethereum/ETH)などの暗号資産(仮想通貨)を受け入れ始めることが明らかになりました。仮想通貨決済の受け入れには、スイスで最も長い歴史を持つ仮想通貨金融サービス会社「Bitcoin Suisse(ビットコイン・スイス)」が協力しています。
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ツーク州「BTC・ETHによる納税」受け入れへ
スイスのツーク州は2020年9月3日に公開したプレスリリースで、ツーク州が2021年2月から税金の支払い手段としてビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)による仮想通貨決済を受け入れ始めることを発表しました。
ツーク市では2016年からビットコインで税金を支払うことができましたが、2021年2月からはこの範囲がツーク州全体へと拡大され、イーサリアムでも納税することができるようになります。なお、スイス国内の州で暗号資産を納税手段として受け入れるのはツーク州が初めてであるとされています。
仮想通貨で納税できる金額の上限は10万スイスフラン(約1167万円)となっており、企業と個人の両方が暗号資産で納税可能だと説明されています。ツーク州は、2021年2月には仮想通貨で納税できるようにするために今後数週間でこれらの仕組みのテストを実施するとしています。
スイスのツーク州は数多くの仮想通貨関連企業が拠点を構えていることでも知られており、仮想通貨業界では「クリプトバレー」とも呼ばれていますが、ツーク州の財政責任者は『仮想通貨関連企業が本拠地とするクリプトバレーとして、日常生活における仮想通貨の利用を促進・簡素化することは非常に重要である』と述べており、『BTCやETHで納税できるようにすることによって、私たちはそのための大きな一歩を踏み出している』と語っています。
仮想通貨決済導入を支援する「Bitcoin Suisse」
仮想通貨決済の受け入れにはスイスで最も長い歴史を持つ仮想通貨金融サービス会社「Bitcoin Suisse(ビットコイン・スイス)」が協力しています。
「Bitcoin Suisse」は支払われたBTCやETHを"スイスフラン"に両替する役割を果たすため、税務署側は仮想通貨の価格変動を気にすることなく仮想通貨決済を受け入れることができるようになっています。
同社はスイスで仮想通貨決済の導入を積極的に支援しており、昨年11月にはヨーロッパの大手決済サービス事業者である「Wordline」との提携を通じてスイスの小売店85,000店舗に仮想通貨決済を導入していく計画が発表されている他、先月末にはスイスの大手保険会社である「Atupri Health Insurance(アトゥプリ医療保険)」の仮想通貨決済導入をを支援したことなども報告されています。

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