長期投資戦略として「ビットコインを大量購入」英上場企業Mode Global Holdings
ロンドン証券取引所に上場している「Mode Global Holdings(モード・グローバル・ホールディングス)」は2020年10月21日に、長期投資戦略の一環として保有資産の最大10%をビットコイン(Bitcoin/BTC)に割り当てることを発表しました。英国の上場企業がビットコインを大量購入するのは今回が初であると報告されています。
「信頼できる価値の保存手段」としてBTCを評価
Mode Global Holdings(モード・グローバル・ホールディングス)は、イギリスに本社を構え、デジタル資産を管理することができるデジタル銀行アプリを開発しているフィンテック企業であり、ロンドン証券取引所にも上場しています。
同社は2020年10月21日に公開したプレスリリースの中で、投資家の資産を通貨価値の下落から保護するために、長期投資戦略の一環として保有資産の最大10%をビットコイン(BTC)に割り当てることを発表しました。
イギリスの金利が過去最低の「0.1%」となる中で、調達資金のリターン最大化を図るために"低金利の金融市場からの多角化"を模索しているという「Mode Global Holdings」は、今回の発表の中で『ビットコインはリスクリワード(損益と利益)が非対称な資産で、安全資産となっているため、Modeは創業以来"信頼できる価値の保存手段・魅力的な投資先"としてビットコインを評価してきた』と説明しています。
また、Modeのエグゼクティブ・チェアマンであるJonathan Rowland(ジョナサン・ローランド)氏は『私たちは"ビットコインが金融市場で個人の力を強化するための手段になる"と心から信じている』と述べており、『新型コロナウイルスという課題やイングランド銀行326年の歴史における最低レベルの金利に直面している中で、ビットコインの長期的な価値に対する私たちの信頼は高まっていく一方だ』とコメントしています。
最近では「大手企業がビットコインを大量購入した」というニュースが多数報告されており、NASDAQ上場企業「MicroStrategy(マイクロストラテジー)」が合計約450億円相当のBTCを購入している他、今月8日には決済大手「Square(スクエア)」も約53億円相当のBTCを購入したことを報告していますが、英国の上場企業がビットコインを大量購入するのは今回が初であると報告されているため、今後は英国などでもBTCを大量購入する企業が増えていく可能性があると予想されます。