シバイヌ「Shibariumテストネットのアップグレード」を発表|バーンに関する説明も

by BITTIMES   

基盤L1を「Sepolia Network」に移行

シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)は2023年12月4日に、シバイヌ関連のレイヤー2「Shibarium」のテストネットである「Puppynet」が、基盤となるレイヤー1を「Goerli Network」から「Sepolia Network」へと切り替えることを発表しました。

「Goerli」と「Sepolia」はどちらもイーサリアムのテスト用ネットワークであり、開発者がアプリケーション開発時に本番環境での動作を予測して、安全に開発・テストできるように設計されています。

イーサリアムでは9月末に新たなテストネットとなる「Holesky」がローンチされており、Goerliは段階的に廃止されることが報告されていましたが、今回の発表では「Goerliの廃止に伴い、ShibariumのPuppynetでもSepoliaを採用する」ということが報告されています。

SHIBチームは、今回の移行は開発者が安心して分散型アプリケーション(DApps)スマートコントラクトをテストできるようにするための重要なものだと説明しており、『Sepoliaは、Ethereumメインネットの特徴と機能を忠実に反映し、より制御された安定したテスト環境を提供する』と述べています。

Sepolia Networkを採用したShibariumのテストネットは「スケーラビリティの強化・取引コストの削減・取引速度の向上」を目指しているとのことで、『これは単なる移行ではなく"アップグレード"であり、より効率的でユーザーフレンドリーな環境を作ることに焦点を当てている』とも説明されています。

なお、Sepolia Networkを採用したPuppynetは2023年12月15日に稼働する予定で、現在のPuppynetはその後機能しなくなると報告されています。

Shibariumのバーンメカニズムに関する説明も

今回の発表では「Shibariumのバーンメカニズム」に関する説明もなされています。

Shibariumのバーンメカニズムはトークンの供給量を戦略的に減らしてトークンの価値を高め、エコシステムに利益をもたらせるように設計されているとのことで、具体的には以下のような説明がなされています。

バーンメカニズムのフェーズについて

Shibariumのバーンメカニズムには「手動フェーズ」と「自動移行フェーズ」がある。

【手動フェーズ】
最初は公式デプロイヤーウォレットが手動でバーンプロセスを管理する。これによって綿密な監視と調整が可能になり、ネットワークの健全性と持続可能性との整合性が確保される。他のバリデーターやノードオペレーターと調整して、ネットワークにいくつかの変更を加える必要もある。

【自動移行フェーズ】
1月にはバーンメカニズムが自動化されたシステムへと進化する。このフェーズでは、効率と信頼性を向上させるために複数のアップグレードが行われる。自動化されたバーンプロセスは事前に定義されたルールに基づいて運用され、より効率的で透明性の高いものとなる。

取引量とガス代がもたらす影響について

バーンメカニズムの成功において極めて重要となるのは「ネットワークの普及率」である。

Shibariumのトランザクション数増加とガス代の大幅上昇(最大1000%)に伴い、トークンのバーンも指数関数的に増加する。

この相関関係が重要で、ネットワークが広く採用されて使用されればされるほど、より多くのトークンがバーンされ、成長と価値向上の自立的なサイクルが生まれることになる。

効率化におけるアップグレードの役割

ネットワークは、手動・自動の両方のバーンプロセスを合理化するために、いくつかのアップグレードを予定している。

これらのアップグレードは「バーンメカニズムの効率化」だけでなく「ネットワーク使用状況の変化に確実に対応できるようにすること」を目的としている。

Shibariumはこのプロセスを継続的に改善することによって「ネットワークの成長に合わせて拡張できる、バランスの取れた堅牢な経済モデルを維持すること」を目指している。

バーンメカニズムの将来性

Shibariumにおけるトークンバーンメカニズムの将来は非常に有望である。

この仕組みは、予定されているアップグレード・ネットワーク使用量・バーニング効率の直接的な相関関係によって、Shibariumの経済戦略の中心的な要素になると期待されている。

技術採用が増加するほどバーンの効率も上がり、Shibariumがユーザーと投資家の両方にとっても魅力的なプラットフォームになると期待される。

結論

Shibariumのバーンメカニズムの導入・進化は、ネットワークの発展における重要な一歩を示すものである。

トークンバーンをネットワークの使用状況に合わせて調整し、アップグレードを通じて継続的にプロセスを強化することによって、Shibariumはブロックチェーン・トークン経済の先例を作りつつある。

この戦略は、Sepolia Networkへの移行や他の技術的進歩と相まって、Shibariumをデジタル時代の高まる需要に対応できるよう、ブロックチェーン革新の最前線に位置づけている。

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