世界最大の資産運用会社BlackRock:2ファンドで「ビットコイン」を投資対象に
8兆ドル(約800兆円)以上の資産を運用する世界最大の資産運用会社「BlackRock(ブラックロック)」が、2つのファンドでビットコイン先物を投資対象に含める可能性があることが米国証券取引委員会(SEC)に提出された書類で明らかになりました。
2つのファンドで「ビットコイン」を投資対象に
BlackRock(ブラックロック)が「BlackRock Funds V」および「BlackRock Global Allcoation Fund」と呼ばれる2つのファンドでビットコイン先物を投資対象に含める可能性があることが、米国証券取引委員会(SEC)に提出された目論見書で明らかになりました。
ビットコイン先物の提供時期などについての明確な声明は出されていないものの、米SECに提出された書類の中では以下のような内容で「2つのファンドでビットコインを含めた資産を運用できること」が説明されているため、『将来的にはブラックロックがビットコインを投資対象に含める可能性がある』と注目されています。
各ファンドはデリバティブと呼ばれる商品を使用することがあります。これは1つまたは複数の証券や商品(金や原油)、通貨(ビットコインを含む)、金利、信用事由、指数(S&P500やプライムレート)から価値が生じる金融商品です。
また書類の中ではビットコイン先物のリスクについても説明されており、『比較的新しい市場であるビットコイン先物市場では、その他の先物商品ほど頻繁に取引が行われていないため、ファンドによるビットコイン先物への投資は非流動性リスクを伴う可能性がある』ということが指摘されています。
なお、取引は「米国商品先物取引委員会(CFTC)」に登録された取引所で行われることになっており、現金で決済されるビットコイン先物のみが対象となるとも報告されています。
BlackRockの最高投資責任者(CIO)であるRick Rieder(リック・リーダー)氏は昨年11月に『ビットコインは金の延べ棒よりも遥かに機能的であり、金に取って代わる可能性がある』との考えを語っていたため、同社の動向には以前から注目が集まっていましたが、今回の書類が公開されたことによって今後の動きにはさらに期待が高まっています。
ビットコイン(BTC)はこれまでにも様々な資産運用会社で採用されていましたが、BlackRockは900兆円近い資産を運用する大手資産運用会社であるため、今回のニュースは仮想通貨メディア以外の主流メディアでも『BlackRockの参入は投資先の1つとしてビットコインの存在感が高まってきたことを裏付けている』と報じられています。
>>「BlackRock Funds V」に関する書類はこちら
>>「BlackRock Global Allcoation Fund」に関する書類はこちら
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