現代自動車:メタバースと現実世界をロボットで繋ぐ「メタモビリティ」構想

by BITTIMES

韓国の自動車メーカーである「HYUNDAI(ヒュンダイ/現代自動車)」は2022年1月4日に、メタバース(仮想空間)で現実世界に実在するロボットを操作できるようにする『メタモビリティ』の構想を発表しました。

こちらから読む:Enjin、Bloktopiaの仮想空間に本部開設へ「メタバース」関連ニュース

メタバースで「現実世界のロボット」を操作

HYUNDAI(ヒュンダイ/現代自動車)は2022年1月4日に、メタバース(仮想空間)で現実世界に存在するロボットを操作する『メタモビリティ』の構想を発表しました。

メタモビリティの構想については2022年1月5日〜8日にかけてラスベガスで開催されている世界最大級のテクノロジー見本市『CES 2022』で現代自動車の幹部らによって詳しく語られており、ロボットを現実世界と仮想世界の設定として活用することによって、仮想世界のアバターを操作して現実世界のロボットを動かし、遠隔地でのロボット作業を可能にする仕組みが説明されています。

現代自動車は昨年6月に米国のロボット研究開発大手「Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)」の買収を完了していましたが、メタモビリティの構想ではボストン・ダイナミクスのロボット技術が活用されるとのことで、仮想世界の構築では「Microsoft(マイクロソフト)」と連携する方針も明かされています。

ロボットで現実世界と仮想世界を繋ぐことによって可能になる具体的な例としては「ロボットを通じたペットとの交流」が挙げられており、『外出先からメタバース上の自宅のデジタルツインにアクセスすることによって、アバターロボットを使って韓国にいるペットに餌をあげたり、抱きしめたりすることができるようになる』と説明されています。

また、将来的には「火星に立つロボットをアバター操作で動かすことによって遠隔地を仮想的に体験する」といった用途も想定されているとのことで、現代自動車グループの社長であるChang Song(チャン・ソン)氏は「メタモビリティ」の考え方について次のように語っています。

メタモビリティの考え方は「空間・時間・距離がすべて無意味なものになる」というものです。ロボットをメタバースに接続することによって、私たちは現実世界と仮想現実の間を自由に行き来できるようになります。メタバースが提供するそこにいるかのような没入型の体験からさらに一歩進んで、ロボットが人間の身体感覚の延長となり、メタモビリティによって日常生活を再構築し、豊かにすることができるようになります。

(画像:Hyundai)(画像:Hyundai)

メタバース(仮想空間)業界は近年急速に発展してきており、今月4日にはパナソニックのグループ会社である「Shiftall(シフトール)」からVRヘッドセット「MeganeX」、ウェアラブル冷温デバイス「Pebble Feel」、メタバース対応音漏れ防止機能付きマイク「mutalk」という3種類のメタバース向け新製品も発表されています。

>>「現代自動車」の公式発表はこちら

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