Googleロンドン本社でCardanoやADAの未来を語る|Charles Hoskinson
IOHKの最高経営責任者(CEO)であるチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏は、Google(グーグル)からの招待状を受けて5月15日にロンドンオフィスを訪問し、カルダノ(Cardano)やエイダコイン(ADA)の未来について解説しながら複数の質問に答えています。
イーサリアムとカルダノの違い
イーサリアム(ETH)の優位性をカルダノはどのように克服するのか?という質問を受けたホスキンソン氏は、イーサリアムが一部のプログラム言語しかサポートしていないことを挙げ、それらの言語を学んでいない開発者は『新しい言語やツールを習得しなければならない』と指摘し、これに対して『カルダノは後方互換性(*1)があり、EVM(*2)を100%実行している』と説明しました。
(*1)後方互換性:より新しい製品が既存の(古い)製品を扱うことができることを示す互換性の区分
(*2)EVM(Earned Value Management):プロジェクトの実績と進捗状況を測定するためのプロジェクト管理手法
カルダノはより多くの言語に対応しているため、イーサリアムの開発者を含めたより多くの人々が利用することができます。さらに彼は「"1つのプラットフォームと1つのトークンが勝った"という考えは馬鹿げている」と語り、「ユーザーが計算を実行するための最も安くて安全な環境とは何でしょうか?」という質問を投げかけました。
このような説明したホスキンソン氏は、この質問の最後では次のように述べています。
私たちの戦略は下位互換性(*3)があり、より多くの言語、特に主流の言語をより効果的にサポートし、より優れたユーザーと開発者の経験を持ち、これらの契約が生きる生態系をよりスマートにします。
私たちは、サーバーが複数の元帳を使用してプレーすることを容易にし、これらのタイプのものを展開するための優れたアプリケーションプラットフォームを用意しています。そして、我々は間違いなくそこで多くの成長を得るでしょう。
(*3)下位互換:同シリーズの機能やグレードが異なる製品において、下位のグレードに位置する製品が上位グレードの製品に対して互換性を持っているということ
エイダコイン(ADA)が匿名通貨に?
エイダコイン(ADA)は、『モネロ(XMR)やジーキャッシュ(ZEC)のスタイルでプライベートトランザクションを実装する予定があるか?』という質問に対しては、「YES」と答えながらも、いくつかの問題点や選択肢をを挙げた上で、それらを民主的に検証すると説明しています。
その問題点の一つには、日本が匿名通貨を禁止していることも含まれています。
ADAにとっても日本の市場は重要であるものの、それと同時に『プライバシーは道徳的な権利である』とも考えていることなどから、そのために匿名性を排除するという決定はできないため、場合によっては日本の取引所にADAが上場する可能性が低くなることも語っています。
最終的にはADAの所有者からの投票で決定するとのことですが、これには数年がかかると説明されています。
TRONとのパートナーシップは実現するのか?
今回紹介した内容は会議全体のごく一部ですが、この他の内容についてはIOHKの公式サイトに記載されています。
またホスキンソン氏は6月26日にも、トロン(TRX)の創業者であるジャスティン・サン(Justin Sun)氏に対して、「Ethereum Java」の使用をやめて、CARDANOの「Mantis」を使用することを提案しています。
ホスキンソン氏のTRONへの提案はこちら
提携の真相が明らかに
ホスキンソン氏はGoogleとの会合の後、有名人や著名人が一般の人々から寄せられた質問に答える「Ask Me Anything(AMA)」セッションを開催しました。仮想通貨に関連する複数の質問に答えた彼は、それらの会話の中でGoogleとの提携についても語っています。
具体的な説明と共に、自身の考えを詳しく説明したそれらの内容は以下の記事で詳しく紹介しています。
Google提携の真相はこちら
これまでにも世界各国を訪問してカルダノプロジェクトの普及に取り組んできたホスキンソン氏は、ここ最近で複数の大手企業にも積極的に協力しています。常に前向きに協力する姿勢をとっているCARDANOプロジェクトは今後も大きな信頼を築いていくことになるでしょう。
カルダノエイダコイン(ADA)は以前から多くの期待を集めていたため、1ADAの価格は一時的に130円近くまで上昇していました。しかしその時期に比べると現在は非常に安い価格となっているため、比較的安心して購入することができます。
カルダノエイダコイン(ADA)の解説はこちら
海外の仮想通貨取引所では日本向けサービスの停止が続いていますが、BINANCE(バイナンス)では現在でもADAなどの仮想通貨を購入することができます。