Bakkt(バックト):ビットコイン先物取引の開始時期を延期|市場への影響は?

by BITTIMES   

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の先物取引を2018年12月12日に開始することを予定していた仮想通貨取引プラットフォーム「Bakkt(バックト)」は、サービスの提供開始時期を2019年1月24日まで延期することを発表しました。

こちらから読む:世界が注目する仮想通貨取引プラットフォーム「Bakkt(バックト)」

ビットコイン先物:取引開始は「2019年1月24日」に

Cooperation

Bakkt(バックト)のCEOであるKelly Loeffler(ケリー・ロフラー)氏は、2018年11月21日に同社が提供を予定していた「ビットコイン先物取引」のサービス開始時期を2019年1月24日に延期することを発表しました。

延期の理由について同氏は、Bakktへの関心が高まっていることなどからサービス開始直後に安全かつ快適な取引を即座に開始できるようにするためにさらなる準備が必要であると説明しており、規制面や仮想通貨の保管サービスなどの様々な面で調整を行なっていると述べています。

また規制の面に関しては、米商品先物取引委員会(CFTC)と協力して「ビットコイン先物契約」や「保管サービス」の徹底的な見直しを進めているとも報告されています。

このほかにもこれから新しい機能がさらに追加されていくことも報告されており、先物取引の担保となるビットコインのうち、コールドウォレットで保管されているものに関してはすでに保証されており、ホットウォレットで保管される分の保険は現在確保中であるとも説明されています。

ロフラー氏は、機関レベルの仮想通貨保管サービスを提供するためにあらゆる面に焦点を当てた取り組みを行なっており、これらの取り組みが仮想通貨の資産クラスに対する"信頼"を築くための重要なステップだと考えていると説明しています。

バックトを重要視する仮想通貨投資家

Thomas-Lee

Bakktのサービス開始は、仮想通貨市場にとって非常に重要なニュースの一つとして以前から大きな注目を集めています。多くの仮想通貨投資家は「Bakkt」の仮想通貨取引サービス開始が機関投資家が参入するためのきっかけになると考えており、これまでタイミングを見計らっていた機関投資家が参入することによって、市場も大きく回復すると予想しています。

ビットコインなどの仮想通貨に関する強気な予想を維持していることでも知られているThomas Lee(トーマス・リー)氏は、この考えを主張する代表的な投資家の一人であり、Bakktが年末に予定していたサービス開始などの理由によってビットコイン価格は「170万円」に達すると予想していました。

また、仮想通貨投資会社Galaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)のCEOであるMichael Novogratz(マイケル・ノヴォグラッツ)氏も同様に「Bakkt」などの参入が仮想通貨市場の成長のために重要な要因となると語っており、正式にサービスが開始されることによってビットコイン価格は2019年に「220万円」を超えると予想しています。

下落市場に「さらなる追い討ち」

chart-down

多くの仮想通貨投資家が市場回復の要因の一つとして考えていた「Bakkt」からの今回の延期発表は、すでに下落している仮想通貨市場にさらなる追い討ちをかけることになると考えられています。

2018年11月20日の時点でもビットコインの価格は50万円を下回っているため、『ビットコイン価格が一時的に20万円近くまで下落する』という過去の予想を支持する人々も増えてきています。

現時点では『ビットコイン価格は80万円〜110万円近くまで上昇したのちに55万円まで下落する』と予想していた仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)のCEO Arthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏の予想が的中している形となっていますが、同氏は最近『下落相場は今後18ヶ月間に渡って続き、ビットコインの価格は約22万円にまで下落する可能性がある』という新たな予想を語っています。

また、Bakktは現在も規制当局の"承認待ち"でもあることなどから、今後もさらに延期される可能性もあるという声も見られていますが、発表の内容としては「ビットコイン先物取引の延期」という点以外は業界にとって良いニュースであるため、予定通り1月24日にBakktのサービスが開始されれば『下落後にMOONする』という予想が的中する可能性も考えられます。

いずれにせよ今回の発表やこれから新たに発表される「Bakkt」からの発表は仮想通貨市場にとって重要なニュースの一つであると言えるでしょう。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格|2018年11月21日

Bitcoin (BTC)
12,037,737 JPY (-0.69%)
84,430.91 USD
RANK

1
MARKET CAP

¥238.97 T JPY
VOLUME

¥3.55 T JPY

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、本日21日の午前8時時点で一時的に48万円近くまで下落しており、17時時点では「1BTC=約512,000円」で取引されています。

2018年11月7日〜11月21日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)2018年11月7日〜11月21日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)

bitbankの登録方法はこちらで詳しく解説しています

仮想通貨ニュース|新着

トランプ大統領、Web3推進で「モノポリー風のブロックチェーンゲーム」を開発中=報道NEW

トランプ大統領、Web3推進で「モノポリー風のブロックチェーンゲーム」を開発中=報道

カルダノ財団、ラテンアメリカの名門大学「PUC-Rio」と提携|ブロックチェーン研究開発を推進NEW

カルダノ財団、ラテンアメリカの名門大学「PUC-Rio」と提携|ブロックチェーン研究開発を推進

Zoom経由のハッキングで10万ドル以上の仮想通貨を失う|エンブレム・ボールトCEOが警告NEW

Zoom経由のハッキングで10万ドル以上の仮想通貨を失う|エンブレム・ボールトCEOが警告

ビットバンク:ドージコイン(DOGE)、ソラナ(SOL)信用取引取扱いへ|記念キャンペーンも開催NEW

ビットバンク:ドージコイン(DOGE)、ソラナ(SOL)信用取引取扱いへ|記念キャンペーンも開催

AIの脅威で「仮想通貨のプライバシー保護」が急務に|ヴィタリック・ブテリン氏が警鐘NEW

AIの脅威で「仮想通貨のプライバシー保護」が急務に|ヴィタリック・ブテリン氏が警鐘

シバイヌ(SHIB)の経験値システム「カルマポイント」の詳細が判明|ベータ版も提供開始NEW

シバイヌ(SHIB)の経験値システム「カルマポイント」の詳細が判明|ベータ版も提供開始

仮想通貨入門 - 基礎知識

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

市場分析・価格予想

「ビットコイン・金・銀」を手にする者だけが生き延びる|ロバート・キヨサキ氏

「ビットコイン・金・銀」を手にする者だけが生き延びる|ロバート・キヨサキ氏

ドージコイン(DOGE)「ミームを超えて主流の資産になりつつある」21Sharesレポート

ドージコイン(DOGE)「ミームを超えて主流の資産になりつつある」21Sharesレポート

トランプ大統領、中国を除いて関税90日間停止を発表|ビットコイン82,000ドルまで回復

トランプ大統領、中国を除いて関税90日間停止を発表|ビットコイン82,000ドルまで回復

ビットコイン、関税の嵐を乗り切る「安全資産」としての可能性|バイナンスレポートまとめ

ビットコイン、関税の嵐を乗り切る「安全資産」としての可能性|バイナンスレポートまとめ

仮想通貨市場も急落「米国関税の90日間停止」を要求|パースカント社CEOビル・アックマン氏

仮想通貨市場も急落「米国関税の90日間停止」を要求|パースカント社CEOビル・アックマン氏

「金とビットコインが新たな準備資産に」米国債と株式の時代は終焉へ|アーサー・ヘイズ氏

「金とビットコインが新たな準備資産に」米国債と株式の時代は終焉へ|アーサー・ヘイズ氏