ブロックチェーンゲームの始め方|必要なものなどを「初心者向け」にわかりやすく解説
仮想通貨やブロックチェーン技術を活用した新しいゲームとして注目されているブロックチェーンゲーム(DApps)の「始め方」や「始めるために必要なもの」について、初心者向けにわかりやすく解説します。1から準備する場合にはやや時間がかかりますが、一度準備を完了すれば世界中でリリースされている様々なゲームを簡単に利用することができるようになるため、興味のある方は参考にされてみてください。
ブロックチェーンゲームに必要なもの
ブロックチェーンゲームを始めるためには、「イーサリアム(ETH)などのようなゲーム内で使用する仮想通貨」と「MetaMask(メタマスク)などの仮想通貨ウォレット」が必要になります。
最近では仮想通貨やウォレットなどを持っていないなくてもプレイすることができるブロックチェーンゲームが登場してきていますが、"ゲーム内で獲得したアイテムを資産として保有・交換できる"というブロックチェーンゲームの特徴を活かしながらゲームを楽しむためには仮想通貨やウォレットが必要になるため、あらかじめ準備しておく方が良いと考えられます。
イーサリアム(ETH)などの「仮想通貨」
イーサリアム(ETH)などの仮想通貨は、ゲーム内でアイテムを購入したり、月額制の会員費用を支払う際などに使用します。これらの仮想通貨は仮想通貨取引所などで購入することができますが、ゲーム会社によってはアプリ公開に合わせて「仮想通貨が無料でもらえるキャンペーン」なども開催しているため、タイミングが良ければ無料で仮想通貨を入手することも可能です。
ゲーム内で使用する仮想通貨は「そのゲームがどの仮想通貨を採用しているか」によりますが、日本国内でプレイされている一般的なブロックチェーンゲームは基本的にイーサリアムをゲーム内通貨として採用しています。
ブロックチェーンゲームで広く採用されているその他の仮想通貨としては「トロン(Tron/TRX)」や「イオス(Eos/EOS)」などがありますが、これらの仮想通貨は2020年2月時点では日本の仮想通貨取引所で取り扱われていないため、購入するためには海外取引所を利用する必要があります。
ETHは国内取引所でも取り扱われているため、初めてブロックチェーンゲームをプレイする場合はイーサリアム関連のゲームを選ぶのが良いでしょう。
MetaMask(メタマスク)などの「仮想通貨ウォレット」
仮想通貨ウォレット(財布)はブロックチェーンゲームで「アカウント」のような役割を果たします。基本的にブロックチェーンゲームではゲームを始める前に"ウォレットへのアクセスを許可すること"が求められるため、ゲーム開始前にはウォレットを準備するようにしましょう。
一度アクセスを許可したウォレットアドレスは1つのアカウントとして登録されるため、2回目以降に同じウォレットでゲームにアクセスした場合には、以前のデータが引き継がれた状態でゲームをプレイすることができます。
なお、仮想通貨取引所のウォレットはブロックチェーンゲームには対応していないため、仮想通貨取引所で仮想通貨を購入した場合でも、ブロックチェーンゲームを始めるためには「取引所のウォレット」から「個人でダウンロードした仮想通貨ウォレット」へと仮想通貨を移動する必要があります。
ブロックチェーンゲームで利用することができるウォレットは複数存在しており、利用する仮想通貨によって違いがありますが、イーサリアム関連のブロックチェーンゲームでは「MetaMask(メタマスク)」というウォレットが広く利用されています。MetaMaskは「Google Chromeの拡張機能」として提供されているほか「iOS・Android版アプリ」もリリースされています。
「Google Chrome」や「専用アプリ」でゲームに参加
仮想通貨とウォレットの準備ができたら「Google Chrome」などを通じて遊んでみたいブロックチェーンゲームの公式サイトにアクセスし、「ゲームを始める」などのボタンを選択することによってゲームをスタートすることができます。
「Google Chrome」を使用してWebサイトでゲームにアクセスした場合には「MetaMask」の画面が起動して、ウォレットへのアクセスを許可するように求められるため「署名・承認」を選択しましょう。
スマートフォンでブロックチェーンゲームをプレイする場合は「各種専用アプリ」をダウンロードしたり、「WEB3.0対応ブラウザ」を通じて公式サイトにアクセスすることによって、ゲームをプレイすることができます。「WEB3.0対応ブラウザ」とは仮想通貨ウォレット機能を搭載しているブラウザのことであり、「Operaブラウザ」などのアプリが存在します。
専用アプリを使えば「前準備なし」でプレイ可能に
仮想通貨を保有していない人が1から準備する場合には、仮想通貨とウォレットの準備にやや手間がかかりますが、
・仮想通貨取引所の登録
・仮想通貨の購入
・ウォレットのダウンロード
・ウォレットへの仮想通貨移動
までの手順を一度完了すれば、その後は様々なブロックチェーンゲームを気軽にプレイすることができるようになります。
最近では「ウォレット機能を搭載したブロックチェーンゲームアプリ」なども公開されているため、このようなアプリを利用すれば仮想通貨ウォレットなどの準備をせずに、アプリをダウンロードするだけでゲームをプレイすることができます。
特定のゲームをとりあえず遊んでみたいという場合は「ウォレット機能搭載アプリ」を利用し、将来的に様々なゲームや分散型アプリケーション(DApps)を利用したいという場合は「MetaMaskなどのウォレット」を作成すると良いでしょう。