ビットコイン「ブロック生成速度」が大幅低下|半減期後のマイナー撤退が影響か

by BITTIMES

ビットコイン(Bitcoin/BTC)のブロックチェーン上で2020年5月17日に生成されたブロック数が、通常よりもはるかに少ない「95ブロック」にとどまっていたことが明らかになりました。1日のブロック生成数が100ブロック未満だったことは、過去10年間で8回しかなかったと報告されています。

こちらから読む:CMEのオプション取引高"過去最高"を記録「ビットコイン」関連ニュース

BTCのブロック生成数「95ブロック/1日」まで減少

ビットコイン(BTC)のネットワークではブロック生成間隔を平均10分程度に保つために"採掘難易度の調整"が行われているため、この基本に基づいて考えるとビットコインのブロックチェーン上では「1日あたり144個のブロック」が生成されることになります。

しかし、Twitterのビットコインアナリストである「digitalik.net(@digitalikNet)」が2020年5月18日にツイートした内容によると、2020年5月17日にビットコインのブロックチェーン上で生成されたブロックの数は"わずか95ブロック"だったと報告されています。

同氏によると『1日に生成されるビットコインのブロック数が100ブロック未満だったのは過去10年間で8日しかなかった』とのことで、"この8日の多くは2017年第3四半期中だった"と説明されています。

先日は95ブロックしか生成されませんでした。

過去10年間でブロック生成数が100未満だったのは8日間だけでした。

半減期の影響で「BTCマイナー撤退」か

ビットコインのブロック生成数が減少したのは、ビットコインが半減期を迎えたことよって収益を維持できなくなったマイナーが撤退し、ハッシュレート(採掘速度)が低下したためだと考えられています。

「Cointelegraph」の報道によると、同氏は『マイニング報酬が半減した一方で現在もマイニングにかかる経費は変わっていないため、多くのマイナーは利益を出すことができない状態に陥っている』と語ったと報告されています。

「digitalis.net」氏が掲載している画像のデータでは、ビットコインが半減期を迎えた2020年5月12日頃から徐々にブロック生成数が減少していることが示されており、半減期前までは「1日あたり133〜171ブロック」だったブロック生成数が、半減期後には「1日あたり95〜143ブロック」まで減少していることがわかります。

難易度調整後の速度改善にも懐疑的

ブロック生成速度に遅延が発生している場合には次の採掘難易度調整でバランスが取れるように調整が行われますが、同氏は難易度調整後のブロック生成速度に関しても『ビットコイン価格が10,000ドル(約107万円)以下で推移していることを考えると、難易度調整後にブロック生成速度が改善されるとは思えない』との考えを語っています。

次の難易度調整でブロック生成速度が「1ブロックあたり10分」に戻るとは思えません。なぜならば、難易度調整は(前回の調整以降の)全期間の平均に基づいて行われるからです。この平均値には"半減期前の1週間分"も含まれているため、実際の平均値にはなっていません。

ビットコインの半減期に対しては「価格上昇のきっかけになる」といった認識が広まっていますが、これは様々な要因が重なった結果として価格上昇につながっているため、半減期直後でBTC価格が上昇していない場合には、マイナーの収益性が下がって一部のマイナーが撤退し「送金時間の遅延」や「トランザクション手数料の増加」といった問題が発生する場合があります。

今回の半減期ではビットコインの「取引量・保有者数・関心・未決済ポジション数」などが増加していることがすでに報告されており、大量のBTCを保有する「クジラの数」も増加していると伝えられていましたが、肝心のビットコイン価格が上昇していないためマイナーに影響が出ていると考えられます。

ビットコイン価格の回復が見られない状態が今後も続いた場合にはマイナーの撤退が続く可能性がありますが、「digitalis.net」氏は『BTC価格が1万ドルを超えて上昇し続けた場合には、マイナーが再度戻ってくる可能性がある』と語っています。

2020年5月19日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格

Bitcoin (BTC)
12,215,380 JPY (-3.02%)
82,648.04 USD
RANK

1
MARKET CAP

¥242.42 T JPY
VOLUME

¥6.95 T JPY

ビットコイン(BTC)の価格は今月8日頃から主要な"抵抗線"となっている106万円付近に迫っているものの、今のところはこの価格帯を突破することはできておらず、2020年5月19日時点では「1BTC=1,055,864円」で取引されています。

ただし、半減期後は徐々に回復傾向が強まってきているため、今後数日の間に現在の抵抗線を突破する可能性もあると予想されます。

2020年4月19日〜2020年5月19日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)2020年4月19日〜2020年5月19日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)

ビットコイン(BTC)などの購入は豊富な仮想通貨を取り扱っている仮想通貨取引所Coincheckからどうぞ。

仮想通貨取引所Coincheckの画像 仮想通貨取引所Coincheckの登録ページはこちら

仮想通貨ニュース|新着

グレースケール、XRP・SOL・ADAを含むバスケット型ETFのS-3書類提出NEW

グレースケール、XRP・SOL・ADAを含むバスケット型ETFのS-3書類提出

ガーナ政府、ブロックチェーン導入で金の違法輸出を追跡|新法案も審議で税収回復を図る

ガーナ政府、ブロックチェーン導入で金の違法輸出を追跡|新法案も審議で税収回復を図る

SBI VCトレード×gumi:総額1,600万円相当分のBTCプレゼントキャンペーンを開催

SBI VCトレード×gumi:総額1,600万円相当分のBTCプレゼントキャンペーンを開催

仮想通貨投資商品、一週間で2億ドル以上の流入|ETH・SOL・XRPの人気高まる

仮想通貨投資商品、一週間で2億ドル以上の流入|ETH・SOL・XRPの人気高まる

GMOコイン「イーサリアム(ETH)ステーキング手数料無料キャンペーン」開催

GMOコイン「イーサリアム(ETH)ステーキング手数料無料キャンペーン」開催

ヴィタリック・ブテリン氏、イーサリアムL2「より安全&高速」にする新たなロードマップを提案

ヴィタリック・ブテリン氏、イーサリアムL2「より安全&高速」にする新たなロードマップを提案

仮想通貨入門 - 基礎知識

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

市場分析・価格予想

「ビットコイン時価総額は500兆ドルに」金や不動産が価値を失う|セイラー氏予測

「ビットコイン時価総額は500兆ドルに」金や不動産が価値を失う|セイラー氏予測

ビットコイン価格「FRBの金融緩和・トランプ大統領の関税緩和」で底を打つ|10xリサーチ創設者

ビットコイン価格「FRBの金融緩和・トランプ大統領の関税緩和」で底を打つ|10xリサーチ創設者

ビットコイン価格86,000ドルに回復|パウエルFRB議長「インフレのペースを緩める」

ビットコイン価格86,000ドルに回復|パウエルFRB議長「インフレのペースを緩める」

ビットコイン「100万ドル到達時に売る?売らない?」Redditユーザーの白熱議論

ビットコイン「100万ドル到達時に売る?売らない?」Redditユーザーの白熱議論

「ビットコインは究極の基軸通貨へ」25万ドルは始まりに過ぎない|ティム・ドレイパー氏

「ビットコインは究極の基軸通貨へ」25万ドルは始まりに過ぎない|ティム・ドレイパー氏

ビットコイン底値7万ドル?アーサー・ヘイズ氏「金融緩和の機を待て」

ビットコイン底値7万ドル?アーサー・ヘイズ氏「金融緩和の機を待て」