VeChain:ブロックチェーン基盤の「食品安全ソリューション」正式リリース
ヴィチェーン(VeChain/VET)は2020年8月6日に、ブロックチェーンを基盤とした食品安全ソリューションを正式に立ち上げたことを発表しました。このソリューションは食料品情報を追跡するための様々なテンプレートを提供しているため、開発投資を大幅に節約して費用対効果を高めることができると説明されています。
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「食料品情報追跡システム」を簡単導入
ヴィチェーン(VeChain/VET)が新たに立ち上げたサービスは、企業などがブロックチェーンソリューションをよりスムーズに展開できるようにするBaaSプラットフォーム「VeChain ToolChain」に基づいた"ブロックチェーン対応の食品安全ソリューション"だと説明されています。
このソリューションは食品業界で簡単に導入できるように設計されており、このソリューションを導入することによって食品業界全体のサプライチェーンにおける主要な問題を解決することができると説明されています。
具体的には「起源を辿るためのトレーサビリティ・国際的な移動を追跡するためのトレーサビリティ・全工程を追跡するためのトレーサビリティ」などといったような、様々なトレーサビリティテンプレートを提供すると説明されています。
また、このソリューションは「生鮮食品・乳製品・アルコール・ワイン・輸入食品」などに加えて、飲料品・食品・化粧品などといった「比較的短期間で消費される製品(FMCG)」などでも活用することができるとされています。
VeChainは『企業はこのソリューションを使用することによって、ほぼリードタイムなしで概念検証を行い、各分野でブロックチェーン技術の潜在能力を完全に体験することができる』と述べており、『食品会社は独自のビジネスプロセスを"ドラッグ&ドロップ"で簡単に構築することができるため、開発投資を大幅に節約して費用対効果を高めることができる』とも語っています。
また、このソリューションを採用すると小売業者間のコミュニケーションを促進することもできるとされており、業務改善に役立つ顧客のフィードバックと苦情を簡単に照合できるようになるとも報告されています。
ヴィチェーン(VeChain/VET)の技術はサプライチェーン管理の分野で既に広く活用されており、大手ファッションブランド「H&M」が運営している高級姉妹ブランド「COS(コス)」もVeChainのブロックチェーン技術を用いて自社商品のサプライチェーン情報を公開していると報告されています。