
Honeywell「ブロックチェーン×ラベルプリンター」でサプライチェーン管理
電子制御システムや自動化機器を製造販売している米国の多国籍企業「Honeywell(ハネウェル)」は2020年8月12日に、複雑なサプライチェーンを持つ企業がブロックチェーン技術を活用して製品を追跡したり、偽造品を排除したり、在庫管理を効率化したりできるようにするために、ラベルプリンターとブロックチェーン技術を組み合わせていることを発表しました。
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製品検証技術を産業用プリンターに統合
Honeywell(ハネウェル)は2020年8月12日に、偽造品の流通などを防止してブランドを保護するためのトレーサビリティソリューションを展開している「iTRACE Technologies」と提携して、製品検証技術を産業用プリンターに統合して、印刷物をリアルタイムに検証・認証・追跡できる環境を構築したことを発表しました。
同社の発表によると、「iTRACE Technologies」が提供する「iTRACE2DMI®」ソリューションは、Honeywellの産業用プリンターである「Honeywell PX940v」で直接簡単に印刷・検証・ブロックチェーンに登録できるため、倉庫や製造場所で安全に製品を認証・追跡することができるとされています。
これによって物理的な印刷物をデジタル台帳に接続して、オンライン認証用のデジタルツイン(*1)を作成することができるため、輸送・ロジスティクス、製薬・ヘルスケア、出荷・配送センター、工業生産、自動車部品サプライヤーなどといった様々な業界でセキュリティを高めることができるとのことです。
(*1)デジタルツイン:実世界のデータを用いてデジタル空間に現実と双子のようなコピー環境を再現する技術のこと
iTRACEの創設者兼CEOであるMark Manning氏はこれらのソリューションについて次のように説明しています。
「PX940v」は印刷中にインラインで印刷画像をキャプチャできるため、2DMIマークを印刷してデータベースまたはブロックチェーンデジタル台帳に登録するのに理想的なプラットフォームとなりました。
このラベルの印刷・検証・登録により、ラベルが作成された瞬間からラベルの完全な保管チェーンが作成されます。この情報は「iTRACEモバイルアプリ」を使用して、サプライチェーンの任意の場所で製品またはラベルを認証するために使用できます。
ブロックチェーン技術を用いたサプライチェーン管理は様々な業界で導入され始めており、今年7月には「SBIホールディングス・CTIA・百笑市場」の3社から、ブロックチェーン・分散台帳技術を用いた「サプライチェーンプラットフォーム」を通じて百笑市場が流通させる茨城県産米の出荷プロセスにおける情報共有や業務効率化にかかる実証実験を開始することなども発表されています。

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