ドイツ中央銀行:分散型情報共有ネットワークに「Ocean Protocol」の技術活用
ドイツの中央銀行である「ドイツ連邦銀行(ブンデスバンク)」が分散型の情報共有ネットワークを構築するために、AIデータを開放するための分散型データ交換プロトコルである「オーシャンプロトコル(Ocean Protocol/OCEAN)」の技術を採用したことが明らかになりました。
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「分散型情報共有ネットワーク」構築に向け技術採用
オーシャンプロトコル(Ocean Protocol/OCEAN)は、シンガポール拠点の非営利団体によって運営されている"人工知能(AI)のデータを開放するための分散型データ交換プロトコル"であり、世界中に存在する様々なデータを交換することができる分散型データ交換マーケットプレイスを構築して、それらのデータをAIや機械学習に活用し、個人や企業などのデータ保有者がデータと引き換えにインセンティブを得られる仕組みを提供しています。
Ocean Protocolは今年7月に「Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)」などのブランドを展開している大手自動車メーカー「Daimler AG(ダイムラー)」と協力して概念実証を行ったことなどを発表していましたが、今回は新たにドイツの中央銀行である「ドイツ連邦銀行(ブンデスバンク)」がOcean Protocolの技術を採用したことが明らかになりました。
ドイツ連邦銀行(ブンデスバンク)は"分散型情報共有ネットワーク"を構築するために「Ocean Protocol」の技術を活用するとのことで、公開された文書の中では『これによってデータの所有権を維持しながら、リアルタイムで統計情報を更新し、ネットワーク参加者がズレのないデータにアクセスすることができるようになる』と説明されています。
ドイツ連邦銀行は採用するブロックチェーンプラットフォームを選ぶ際の基準として『持続可能な分散型の方法で、大量のデータを処理・配布できる性能を備えていること』と挙げており、この基準を満たす製品を探す時点で大多数の企業が除外されたと説明しています。
もう一つの基準としては「製品の成熟度」が挙げられており、『正常に実装されたプロジェクトとユースケースを備えている必要があった』と説明されています。ドイツ連邦銀行はこのような基準を踏まえながら採用するソリューションを探した結果「Ocean Protocol」が唯一必要な条件を満たすソリューションであったことを説明しています。
ドイツ連邦銀行は今後「Ocean Protocol」と協力して、パブリック・プライベート両方のデータを安全に通信・利用することができるプラットフォームの構築に取り組むと伝えられています。
(参照:ted.europa.eu)
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2020年11月1日|Ocean Protocol(OCEAN)の価格
オーシャンプロトコル(Ocean Protocol/OCEAN)の価格は先日31日に42円付近まで下落したものの、その後はやや回復しており、2020年11月1日時点では「1OCEAN=45.12円」で取引されています。
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