カルダノ財団CEOが語る「銀行がCardano(ADA)を保有する可能性」
Cardano Foundation(カルダノ財団)の新しいCEOに就任したFrederik Gregaard(フレデリック・グレガード)氏は、2020年11月6日に公開された「The Cardano Effect」のインタビュー動画の中で、複数の銀行がビットコイン(Bitcoin/BTC)の代わりとしてカルダノエイダコイン(Cardano/ADA)を保有することに関心を持っていることを明らかにしました。
こちらから読む:米著名投資家、BTC否定派から"肯定派"に「暗号資産」関連ニュース
伝統的な銀行のADA採用「可能性はある」
Cardano Foundation(カルダノ財団)の新しいCEOに就任したFrederik Gregaard(フレデリック・グレガード)氏は、YouTubeチャンネル「The Cardano Effect」の動画に出演した際に、一部の銀行がビットコイン(BTC)の代わりにカルダノエイダコイン(ADA)を保有することに関心を持っていることを明らかにしました。
Frederik Gregaard(フレデリック・グレガード)氏は、銀行部門との繋がりは暗号資産やブロックチェーン技術が定着してきていることを示していると述べており、現在カルダノが世界中で結んでいる多くの提携関係を見直し、修正していることを語っています。
同氏は『従来の銀行は持ち株の一部をADAに保管することができるか』という質問(動画内:17:39〜)に対して、規制上の混乱が起こる可能性があることを理由に『ADAの採用を検討している銀行の名称を明かすことはできない』と説明しているものの、『ADAを採用することができる銀行はすでにいくつか知っている。将来的にそれが実現する可能性はある』と語っています。
私はADAを採用することができる銀行をすでにいくつか知っていますが、皆さんご存知のように規制上の混乱などにつながる可能性があるため名前を明かすことはできません。情報を開示する前に同意を得る必要があります。しかし、銀行はすでに資産の一部をADAで保有することができますし、将来的にそれが実現する可能性はあると思います。私は銀行家としてどのボタンを押す必要があるかを知っています。
完全なプライバシーコインは金融機関に理想的でない
Frederik Gregaard(フレデリック・グレガード)氏は、ADAはBTCと同じデータ保護機能を備えているため、金融機関はBTCの代わりにADAを保有することができると述べていますが「カルダノがユーザーのプライバシーを保護するか」という問題に関しては、『銀行や金融機関がADAを保有する可能性を検討している場合は"完全なプライバシーコイン"は理想的ではない』と説明しています。
グレガード氏は「カルダノのプライバシー機能」と「ビットコインのプライバシー機能」は非常に良く似ていると説明しており、唯一の違いは「コンセンサスプロトコル」にあると語っています。
Cardanoは「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」と呼ばれるコンセンサスメカニズムを採用していますが、PoSを使用するとビットコインよりもプライバシー機能をやや低くすることができるため、『ビットコインでビジネスを運営することができるのであれば、ADAでもビジネスを運営することができる』と説明されています。
最近では「MicroStrategy、Square、Mode」などといった複数の大手企業が大量のビットコインを購入していますが、伝説の投資家として知られるBill Miller(ビル・ミラー)氏は先日CNBCの番組に出演した際に『最終的には全ての主要な大手銀行・投資銀行・富裕層がBTCなどの資産に投資することになるだろう』との予想を語っています。
ビットコインは「価値の保存手段」として世界的に広く普及し始めていますが、カルダノは「第3世代のブロックチェーン」として世界的に注目されており、格付け機関などからも高い評価を受けている他、開発活動が最も活発なブロックチェーンでもあるため、将来的に金融機関などがADAを採用する可能性もあると予想されます。
こちらの記事もあわせてどうぞ
2020年11月11日|カルダノエイダコイン(ADA)の価格
カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)の価格は今年9月末に8円付近まで下落したものの、その後は徐々に回復してきており、2020年11月11日時点では「1ADA=11.18円」で取引されています。