イーサリアム2.0「12月1日」公開へ|ビーコンチェーン実装に必要な条件を達成
イーサリアム2.0のブロックチェーンにあたる「Beacon Chain(ビーコンチェーン)」を安全に稼働させるために必要とされていたステーキングのデポジット数「524,288ETH」が2020年11月24日に達成されたことが明らかになりました。これにより「Ethereum 2.0」が2020年12月1日に公開される目処が立ちました。
ステーキングのデポジット数が「524,288ETH」に到達
イーサリアム(Ethereum/ETH)は現在「プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake/PoS)」と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用した「Ethereum 2.0」に移行するための準備を進めており、2020年12月1日にはイーサリアム2.0のブロックチェーンにあたる「Beacon Chain(ビーコンチェーン)」が実装される予定となっていました。
Beacon Chain(ビーコンチェーン)が2020年12月1日に実装されるためには、ステーキングのために預けられたETHの数量(デポジット数)が7日前の"2020年11月24日"までに「524,288ETH」に達する必要がありましたが、今回はこのデポジット数が「524,288ETH」に到達したことが明らかになりました。
ステーキングのデポジット数が「524,288ETH」に到達(画像:launchpad.ethereum.org)
ステーキングのデポジット数が「524,288ETH」に到達したことによって、"Ethereum 2.0フェーズ0"の取り組みとなる「ビーコンチェーンの実装」が2020年12月1日に実施される見込みとなりました。
「Ethereum 2.0」とは?今後の予定
イーサリアム財団(Ethereum Foundation)は以下のような計画で今後の開発を進めることを予定しており、Ethereum 2.0では「PoSへの移行、バーチャルマシンの変更、シャーディング」などといった大規模なアップデートが行われる予定となっており、ステーキング報酬が獲得可能になる・ネットワークの処理速度が高速化するなどといった様々な利点がもたらされることになっています。
フェーズ0(2020年) | ビーコンチェーン実装 |
フェーズ1(2021年) | シャードチェーン実装 |
フェーズ1.5(2021年) | シャードチェーン・メインネット稼働、PoS移行 |
フェーズ2(2021年〜) | シャードチェーンの全稼働 |
なお、イーサリアムは「Ethereum 2.0」で即座にPoSへと移行するわけではなく、一定期間は「マイニングで維持されるPoWチェーン」と「ステーキングで維持されるPoSチェーン」が同時に運用され、最終的にPoSへと完全移行することになっています。
「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」は「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」よりも遥かにエネルギー効率が高いことでも知られており、マイニングマシンなどを購入しなくてもETH保有者が比較的簡単な作業でステーキング報酬を得ることができる仕組みとなっているため、今後の正式ローンチには期待が高まっています。
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2020年11月24日|イーサリアム(ETH)の価格
イーサリアム(ETH)の価格は今年9月に34,000円付近まで下落したものの、その後は順調に回復してきており、2020年11月24日時点では「1ETH=64,357円」で取引されています。