ビットコイン価格予想「4,400万円」価値がなければ盗まれない:モルガン・クリークCEO
暗号資産運用会社「Morgan Creek Capital Management(モルガン・クリーク・キャピタル・マネジメント)」のCEOであるMark Yusko(マーク・ユスコ)氏は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)は金(ゴールド)よりもはるかに優れた存在であり、将来的にBTC価格は「4,400万円」に達すると予想しています。ビットコインの可能性を強く確信している同氏は、仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)で起きたハッキング事件もある意味では"BTCの価値"を証明していると説明しています。
こちらから読む:世界最大手取引所がハッキング被害「ビットコイン」関連ニュース
ビットコイン価格、最終的には「4,400万円」に
「Morgan Creek Capital Management」のCEOであるMark Yusko(マーク・ユスコ)氏は、分散型台帳技術(DLT)やフィンテック関連のニュースを扱っている「Bloxlive.tv」との会話の中で、ビットコインはこれから大幅に成長し、最終的には400,000ドル(約4,400万円)もの価値に達する可能性があると語りました。
同氏は、ビットコインが「デジタルゴールド」になるまでには、おそらく10年ほどの期間がかかるものの、ビットコインはゴールド(金)よりも優れていると説明しています。
(ゴールドに比べると)ビットコインは持ち運びや分割するのがはるかに簡単です。ゴールドバーをそれほど細かく分割するのは困難です。ビットコインは「ゴールドよりも優れている」と感じさせる本質的な資質を備えています。
Yusko氏の「1BTC=4,400万円」という予想は、ビットコインが金の市場を置き換えるというシナリオに基づいて見積もられています。金の市場価値は約7.3兆ドル(約800兆円)といわれているため、この金額をビットコインの総発行枚数である2,100万で割ると「800兆÷2100万=約3,800万」という事になります。現時点でも「秘密鍵の紛失」などによって一部のビットコインが失われていることを考慮すると、この金額はさらに高くなる可能性があります。
ハッキング事件が示す「ビットコインの価値」
Mark Yusko氏は、大手仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)がハッキング攻撃を受けたことについても触れ、ハッキングのような攻撃はビットコインが"ゴミ通貨"であることだけでなく"貴重な存在"であることも証明すると語っており、このような事件は各取引所が「顧客資産を保護するためにセキュリティを重視することが重要である」ということを再認識させるきっかけになると説明しています。
人々は価値のないものを盗みはしません。ハッカー達がビットコインのようなものを盗むためにそのような全ての作業を行なっているという事実は、ビットコインに価値があることを証明していると私は思います。またこのような事件は、保険が必要であるようにエコシステムにとって本当に良いものが他にもいくつか存在していることを示しているとも思います。
BINANCEが自らのの利益の一部を使ってこのような事件が発生した時のための資金を貯めていたという事実は、一種の銀行業におけるFDIC(*1)のようなものです。
(*1)FDIC:連邦預金保険公社。被保険銀行における預金を保護するために、預金保険業務を行う米国政府の独立機関。
ビットコイン価格は、BINANCEでハッキング事件が発生した後にやや下落したものの、その後はすぐに回復しており、現在は再び2019年の過去最高値を更新しています。BINANCEは盗難されたビットコインを緊急時のために用意されていた「SAFUファンド」を使用して補償すると発表しており、現在はさらなるセキュリティ強化のための取り組みが進められています。
ハッキングなどの事件は仮想通貨や取引所などの問題点を浮き彫りにしますが、サイバー攻撃に対処するための対策が続けられていくことによって、仮想通貨業界はより成熟していくことになるでしょう。
ビットコインに関する記事はこちら
2019年5月10日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、現在も上昇を続けており本日10日の13時頃には2019年の最高値である「約693,000円」まで上昇しています。その後はやや下落しており、記事執筆時点では「1BTC=688,300円」で取引されています。
2019年4月27日〜2019年5月10日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)
ビットコイン(BTC)などの購入は豊富な仮想通貨を取り扱っている仮想通貨取引所Coincheckからどうぞ。