中央銀行に「準備資産としてのビットコイン保有」提案へ:スイスのシンクタンク2B4CH
スイスの民間シンクタンクである「2B4CH」は2021年10月8日に、仮想通貨ビットコイン(BTC)を国の準備資産の1つにすることを提案するイニシアチブを開始したことを明らかしました。2B4CHは、スイス連邦憲法99条で定められている『準備資産を金で保管する』という条項にビットコインを追加して、スイス中央銀行が保有する資産にBTCを追加することを提案しています。
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「準備資産へのBTC追加」を提案
スイスの民間シンクタンクである「2B4CH」は2021年10月8日に、仮想通貨ビットコイン(BTC)を国の準備資産の1つにすることを提案するイニシアチブを開始したことを明らかしました。
2B4CHはビットコインやブロックチェーンなどの調査を手掛けている非営利のシンクタンクであり、今回のイニシアチブではスイスの連邦憲法99条で定められている『準備資産を金で保管する』という条項に"ビットコイン"を追加して、スイス中央銀行が保有する資産にBTCを追加することが提案されています。
イニシアチブの具体的な内容はまだ決まっていないとのことですが、まずは"中央銀行のビットコイン保有"についての議論を活発化させることなどの目的で『10万人の署名を集めること』を目標にしているとのことで、Twitterでリツイートを求める活動などが行われています。
??We are planning to start a Federal Popular Initiative. Can we reach 100k Bitcoin-friendly Swiss nationals?
— 2B4CH (@2B4CH) October 8, 2021
If you vote in Switzerland & you like #Bitcoin, please reply below and @ 1 or more friends who also are BTC enthusiasts.
RT for exposure also appreciated. Thank you.
? pic.twitter.com/ZtrGBI9lY4
2B4CHは一連のツイートの中で『ビットコインを準備資産に組み込む法律の制定について楽観的に考えてはいない』と述べており、このツイートは"人々のネットワークを通じて十分な票が集まるか?"を確認するためのものであるとの説明が行われています。
また、2B4CHはツイートの中で『ほとんどの人は理解できないものには賛成しないだろう』との予想も語っており、コインテレグラフの報道では2B4CHの創設者イーブス・ベナイム氏は『投票が成功することを願っているが、そうでなくてもこのトピックが公開討論に持ち込めることができればそれで成功だろう』と語ったとも報告されています。
なお、このイニシアチブの次のステップは改正投票を行うための署名を集めることであるものの、最終的に投票が行われるまでには数ヶ月〜数年かかる見込みであるとも報じられています。
総発行枚数が2,100万枚に決められているビットコインは「優れた価値の保存手段になる」として注目されており、世界的に有名なアメリカの投資家Bill Miller(ビル・ミラー)氏は昨年11月に『将来的には全ての主要な大手銀行・投資銀行・富裕層がBTCなどの資産に投資することになるだろう』との考えを語っています。