仮想通貨時価総額:今後15年間で「8,800兆円まで増加」著名投資家ティム・ドレイパーが予想
ビットコイン(Bitcoin/BTC)やブロックチェーン(Blockchain)の技術を非常に高く評価していることでも知られている米国の著名な投資家Tim Draper(ティム・ドレイパー)氏は、仮想通貨(Cryptocurrency)の時価総額は今後15年間で現在の約400倍にあたる80兆ドル(8,800兆円)にまで増加するとの予想を語りその理由についての具体的な説明を述べています。
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仮想通貨バブルとドットコムバブル
『仮想通貨の時価総額が今後15年間で8,800兆円にまで増加する』という強気な予想を語っているドレイパー氏は、現在の仮想通貨市場をインターネットが誕生した時と比較して『ビットコインなどの仮想通貨が上昇するためには、まず最初に価格を落とさなければならない』と述べています。
インターネットが世の中に普及し始めた時も現在の仮想通貨市場と同じように、最初の大きな波で市場は急速に成長しました。しかしその後は一度大規模に崩壊しています。その次の波が訪れるまでには時間がかかったものの、再び成長が始まった時には最初の波よりもさらに大きな波として非常に大きく成長しています。
ドレイパー氏は、仮想通貨市場でもこの時と同様の動きが見られると予想しています。1999年~2000年に起こった「ドットコムバブル(インターネットバブル)」と言われているIT業界での市場の動きと、仮想通貨市場の動きが"似ている"という意見は、すでにその他多く仮想通貨投資家たちが語っています。
ドットコムバブルと同様の動きが仮想通貨市場でも起こると仮定すると、ドレイパー氏が述べている今後1年間で400倍の成長が起こる可能性もあると考えられます。
仮想通貨価格の下落は『無知』に起因する
ドレイパー氏は、昨年の過去最高価格を記録した後の大幅な下落の原因は『人々が仮想通貨についての知識を持っていなかったから』だと説明しています。
さらに彼は『人々が仮想通貨に慣れ親しんでいくにつれて、世界中の数十億ドル(数千億円)規模の産業が変化している』と述べています。
しかし同氏は、「インターネットの誕生によってもたらされた混乱」と「ブロックチェーン技術や仮想通貨がもたらすであろう混乱」には大きな違いがあるとも語っており、インターネットに関連していた市場は「10〜100億ドル」規模だったものの、仮想通貨の場合は「1兆ドル」規模の市場が関連すると説明しています。
この1兆ドルの市場とは、金融、医療、保険、銀行・投資銀行、政府などが含まれることに起因しています。
ティム・ドレイパー氏の強気予想
ティム・ドレイパー氏が仮想通貨やブロックチェーン技術がインターネットよりも大きな可能性を持っていると主張するのは初めてのことではありません。
今年の3月にドレイパー氏は、『法定通貨は半年で一掃され、仮想通貨のみが使用されるようになる』と述べています。
また5か月前には、ビットコイン価格が2022年に25万ドル(約2,750万円)に達するとの予想も語っています。
ドレイパー氏は、2014年に米国の連邦保安官が「シルクロード」と呼ばれる闇サイトから押収した「30,000BTC」を、1,800万ドル(約20億円)を支払ってオークションで落札しています。このBTCの総額は現在の価格に換算すると約220億円に相当します。
早い時期からビットコインや仮想通貨に対する強気な予想を語っているドレイパー氏は、これまでにも自身の考えについての詳しい解説を数多く語っています。すでに大きな利益を得た実績を持つ同氏の発言は、今後も注目すべき内容と言えるでしょう。
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