
ブロックチェーンを活用した「現金処理装置」の特許出願|バンク・オブ・アメリカ
バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)がブロックチェーンをベースとした「現金処理装置」に関する特許を出願していることが明らかになりました。同銀行はこれまでに50件を超えるBlockchain関係の特許を申請しています。
こちらから読む:大手銀行が研究開発に取り組む「ブロックチェーン」とは
現金取引の機能改善
米国特許商標庁(USPTO)が2018年12月25日に公開した「バンク・オブ・アメリカ」による特許出願書類には、「データ保有記録によって管理される銀行システム」と題されたブロックチェーンベースの「現金処理装置」に関する内容が記されています。
バンク・オブ・アメリカが申請している新しい特許は、現金自動預払機(ATM)のようなシステムとなっており、ブロックチェーン技術を使用して取引速度を向上させ、複数の種類の取引を促進させるものであることが記されています。またこの特許には取引を追跡するためのブロックチェーン・ソリューションに関する内容も記されています。
さらにこの文章には「現金/小切手の入金」や「現金の引き出し」を含めた特定の取引をリアルタイムに処理することができることも記されており、現金自動預払機に現金を補充したり、様々な金融機関やATM運営者に資金を振り込む際にも、ブロックチェーンを通じて行うことができると書かれています。
ブロックチェーン関連の「知的財産」保護を強化
今回公開された特許は、これまでにブロックチェーン関連の特許を数多く出願してきたバンク・オブ・アメリカの新しい特許の一つです。Bank of Americaは今年9月までに50件を超えるブロックチェーン関連の特許を申請してきており、特許申請数でMicrosoft(マイクロソフト)などのハイテク企業を凌駕しています。
バンク・オブ・アメリカはブロックチェーン技術を活用して開発した知的財産を保護する動きを強めているものの、ビットコイン(BTC)のような分散型の仮想通貨に対しては慎重な立場を維持しています。
バンク・オブ・アメリカが10月末に取得した仮想通貨関連の特許は「秘密鍵の保管方法」に関するものでしたが、これは「現在のシステムでは情報を改ざんを防ぐには不十分である」いった理由から作成されたものでした。また、今年の初めにはクレジットカードでの仮想通貨の購入を禁止しています。
仮想通貨の採用に慎重な姿勢をとっている銀行グループは、それぞれが独自にブロックチェーンの研究開発を行なっています。イギリス・ロンドンに本社を構える国際金融グループ「Barclays(バークレイズ)」の社内起業家であるJulian Wilson(ジュリアン・ウィルソン)氏は、『ブロックチェーンでビジネスを補強しようとするのではなく、ビジネスモデルをブロックチェーン向けに再構築することが重要である』と語っています。
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