世界各国の「ビットコイン導入率」を可視化|最もユーザー数が多い地域は?

by BITTIMES   

仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)は、今や世界中で知られる最も有名な"新しいお金"として認識されており、複数の国々で技術採用に向けた取り組みが進められています。以前は中国が流通量の大半を保有していると言われていましたが、誕生から10年が経過した現代社会ではそのバランスにも変化が見られ始めています。

ビットコインユーザーの国際的な分布図

「The meta friend」が行なった2019年の調査によると、ビットコインユーザー数が国民の1%を占める国は世界に36カ国存在しているとされています。この調査では、任意2カ国のビットコインノードの割合とそれらの国々の割合の関係性がデータとして示されています。

海外の仮想通貨メディア「Bitcoinist」は、これらのデータを元にしてビットコインユーザーが世界各国にどのように分布しているかを報告しています。以下の画像は「The meta friend」が公開した「ビットコインユーザー数の割合」を国別に色分けしたマップです。

世界各国のビットコインユーザー数の割合を色分けしたマップ(画像:The meta friend)世界各国のビットコインユーザー数の割合を色分けしたマップ(画像:The meta friend)

各色が示すビットコインユーザー数の割合は以下のようになります。
・濃ゆい緑色:1%以上
・緑色:0.1%〜0.99%
・黄色:0.01%〜0.099%
・オレンジ:0.01%以下

ヨーロッパと北アメリカは、ビットコインのユーザー数が非常に多いことがわかります。ビットコインユーザー数が人口の1%を占めている36カ国のうちの26カ国はヨーロッパと北アメリカに存在しています。

これらの国には、カナダフランスベルギードイツイギリスアメリカ、ベラルーシが含まれており、その他の国は、リトアニアルクセンブルクルーマニアスウェーデン、アイスランド、スロベニア、ノルウェーとなっています。

ビットコインノードの国際的な分布図

ビットコインのノード数を可視化できるマップを公開している「Bitnodes」のデータでも、ヨーロッパと北米地域にノード(*1)が集中していることが報告されています。
(*1)ノード:ブロックチェーン・ネットワークに接続されている全てのコンピュータ機器

ビットコインノードの分布図(画像:Bitnodes)ビットコインノードの分布図(画像:Bitnodes)

また「Bitnodes」がこのマップと共に掲載しているノード数のランキング「トップ10」にランクインしている国の大半もヨーロッパ・北米地域に属しており、それ以外の地域に属する国は中国シンガポール日本のみとなっています。なお「Bitnodes」のデータでは、2019年2月1日時点でのビットコインノード数は10,245とされています。

ランクノード数(全体との割合)
1アメリカ2535(24.74%)
2ドイツ1951(19.04%)
3フランス687(6.71%)
4オランダ507(4.95%)
5カナダ405(3.95%)
6中国391(3.82%)
7イギリス353(3.45%)
8シンガポール328(3.20%)
9ロシア266(2.60%)
10日本251(2.45%)
国別に見たビットコインノード数のランキングトップ10(参照:Bitnodes)

大陸別にみたビットコインの「ノード数・ユーザー数」

ヨーロッパ・北米

ヨーロッパ・北米地域は、圧倒的なビットコインユーザー数とノード数を誇っていることがわかります。先進国が多いことなどから考えてもこれは当然のことであり、ビットコインATMビットコイン決済の導入が進んでいることなどもこれと関連していると言えるでしょう。

日常的にもビットコインなどの仮想通貨を目にする機会や使用する機会が多く、豊富な種類の仮想通貨取引を行うことができるこれらの地域は、仮想通貨の実用化に向けた動きが現在も進められています。

アジア・南米・オーストラリア

韓国オーストラリアインドなどの国も人口の1%以上のビットコインユーザー数を誇っています。約13.9億人の人口数を誇る中国はこのリストに入っていないものの、約13.4億人の人口数を持つインドの1%以上(約1.3億人以上)がビットコインユーザーであることは注目に値します(*2)。
(*2)人口数は2019年2月時点の数字(ソース:世界銀行、アメリカ合衆国国勢調査局)

南米では、ブラジルアルゼンチン、ウルグアイが特に多くのビットコインユーザーを抱えていますが、インフレの影響などによって仮想通貨の採用が進んでいることでも知られるベネズエラはこれに含まれていないようです。

アフリカ

アフリカ大陸では、南アフリカが特出して多くのビットコインユーザー数を誇っており、国民の「0.1%〜0.99%」がビットコインを使用しているとされています。アフリカ大陸のその他の国ではタンザニアやアンゴラが「0.01%〜0.099%」のユーザーを抱えています。

アフリカ大陸の多くの土地では電力の供給が十分ではないため、ビットコインユーザー数が少ないのは当然のことであると考えられます。「Bitnodes」のノード数ランキング「トップ100」では、南アフリカは33位にランキングされています。

その他のビットコインユーザーデータ

今回使用されているデータは全てのビットコインユーザーを示すものではありません。「The meta friend」のデータは、ノードの分布を元にしてビットコインのユーザーを決定していますが、より詳しくビットコインユーザー数を調べるためにはノード数だけでなく、ビットコインの送受信、マイニング(採掘)、インフラのサポートなどの側面も考慮する必要があります。

アフリカ大陸におけるビットコインのノード数は非常に限られていますが「The meta friend」のデータでオレンジ色に示されているナイジェリアではビットコインに対する関心が強いことが示されています。

また、ベネズエラのノード数はそれほど多くないこともデータとして示されていますが、ビットコインの相対取引を行うことができる「Localbitcoins」におけるベネズエラのビットコイン取引量は急速に増加し続けていることがデータとして明らかにされています。

「Localbitcoins」上で行われているビットコインとボリバルの取引量の変化(画像:Coin.Dance)「Localbitcoins」上で行われているビットコインとボリバルの取引量の変化(画像:Coin.Dance)

また日本円もビットコインとの取引に使用される通貨として米国とほぼ互角に競い合っている状態が続いており、活発に取引が行われていることが明らかになっています。

ビットコインの採用がどのような地域で進んでいるかをより詳しく知るためには、これら以外の観点からも調査を行う必要がありますが、今回のデータは世界中の主要な国々でビットコインの採用が進められていることを示しており、仮想通貨市場に影響を与える可能性の高い地域がどこであるのかを知るための一つの手がかりになると言えるでしょう。

仮想通貨ニュース|新着

OKJ:国内初上場の仮想通貨「IOTX」取扱いへ|先着順のキャンペーンも開催NEW

OKJ:国内初上場の仮想通貨「IOTX」取扱いへ|先着順のキャンペーンも開催

Uniswap、クロスチェーンブリッジ機能追加|World Chainなど複数ネットワークに対応NEW

Uniswap、クロスチェーンブリッジ機能追加|World Chainなど複数ネットワークに対応

Pump.Fun、新たな取引ツール「Pump Advanced」発表|トークン発行計画もNEW

Pump.Fun、新たな取引ツール「Pump Advanced」発表|トークン発行計画も

ビットコインのハッシュレートが過去最高に|競争激化で上場マイナーがシェアを伸ばすNEW

ビットコインのハッシュレートが過去最高に|競争激化で上場マイナーがシェアを伸ばす

ビットコイン、数ヶ月続く下落トレンド終了か|今は最後の調整局面?NEW

ビットコイン、数ヶ月続く下落トレンド終了か|今は最後の調整局面?

アバランチ、Visa加盟店で使える仮想通貨決済カード「Avalanche Card」発表NEW

アバランチ、Visa加盟店で使える仮想通貨決済カード「Avalanche Card」発表

仮想通貨入門 - 基礎知識

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説

仮想通貨ビットコインの買い方をわかりやすく解説|取引所と販売所の違いなども紹介

仮想通貨ビットコインの買い方をわかりやすく解説|取引所と販売所の違いなども紹介

DEX(分散型取引所)とは?特徴・使い方・注意点などをわかりやすく解説

DEX(分散型取引所)とは?特徴・使い方・注意点などをわかりやすく解説

市場分析・価格予想

過去最高値更新迫るビットコイン、下落した場合の買い増しラインは?

過去最高値更新迫るビットコイン、下落した場合の買い増しラインは?

金・銀・ビットコインを含むすべての資産が大暴落?ロバート・キヨサキ氏の警告

金・銀・ビットコインを含むすべての資産が大暴落?ロバート・キヨサキ氏の警告

ビットコイン「2025年の目標価格と到達時期」ピーター・ブラント氏の見解

ビットコイン「2025年の目標価格と到達時期」ピーター・ブラント氏の見解

カルダノ(ADA)大規模ブレイクアウトは近い?価格上昇を示唆する3つの強気サイン

カルダノ(ADA)大規模ブレイクアウトは近い?価格上昇を示唆する3つの強気サイン

異例の横ばい状態が続くビットコイン市場、停滞の理由と大口投資家の動き:PlanB氏

異例の横ばい状態が続くビットコイン市場、停滞の理由と大口投資家の動き:PlanB氏

イスラエル情勢悪化でビットコイン価格急落|予想的中アナリストが語る反発ライン

イスラエル情勢悪化でビットコイン価格急落|予想的中アナリストが語る反発ライン