
石油・ガスブロックチェーンコンソーシアム「支出承認書の投票プロセス」をデジタル化
Royal Dutch Shell(ロイヤル・ダッチ・シェル)やExxonMobil(エクソンモービル)などの大手企業が参加している「石油・ガスブロックチェーンコンソーシアム(OOC)」は、カナダのテック企業「GuildOne」と協力して"ブロックチェーン技術を用いた支出承認書投票システム"の試験導入に成功したことを発表しました。
こちらから読む:NST新潟総合テレビ、BC技術を活用「ブロックチェーン」関連ニュース
承認プロセスを合理化し、時間やエラーを削減
石油・ガスブロックチェーンコンソーシアム(OOC)は、2019年12月19日にカナダのテクノロジー企業「GuildOne」と協力して"ブロックチェーン技術を用いた支出承認書投票システム"のテストに成功したと発表しました。
OOCは、ブロックチェーン技術を用いて石油・ガス業界の一般的な問題を解決していくためにガイドラインやフレームワークを作成している業界団体であり、
・Royal Dutch Shell(ロイヤル・ダッチ・シェル)
・ExxonMobil(エクソンモービル)
・Chevron(シェブロン)
・ConocoPhillips(コノコフィリップス)
・Hess(ヘス)
・Equinor(エクイノール)
・Marathon(マラソン)
・Noble Energy(ノーブルエナジー)
・Pioneer Natural Resources(パイオニアナチュラルリソース)
・Repsol(レプソル)
などといった大手企業が多数参加しています。
支出承認書(AFE)とは、支出すべき項目とその見積額とが記載されているものであり、石油・ガス産業では資本および経費プロジェクトを承認し、共同運営契約の下でプロジェクトに参加している関係者間の利子を決定するために使用されます。
従来のAFE投票は基本的に紙ベース・手作業で行われていたため、かなりの時間とコストがかかっており、利害関係者の争い事にもつながっていたと報告されています。今回テストが行われた「ブロックチェーンベースのAFE投票システム」は、承認プロセスを合理化して時間とエラーを削減し、改ざん不可能な書類を作成することを目指していると明されています。
これはブロックチェーン技術の「一度記録された情報は改ざんできない」という特徴や、スマートコントラクトを用いた自動計算などによって実現できると期待されています。
石油・ガスブロックチェーンコンソーシアム(OOC)のRebecca Hofmann(レベッカ・ホフマン)氏は「今回のテストが成功したことは、これらの技術によって石油・ガス事業活動を変革していくことができることを示している」と述べています。
石油・ガス業界では、これまでにも様々な地域でブロックチェーン技術を活用したプロジェクトが開始されており、生産情報の管理や貿易金融取引などのテストが成功したことも報告されています。

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