暗号資産運用大手:大口ファンドの「BTC・ETH比重」増加|XRPはマイナス調整
暗号資産(仮想通貨)の大手投資・運用会社である「Grayscale Investments(グレイスケール・インベストメンツ)」は2020年7月6日に、同社が提供する上場投資商品の1つである「デジタル・ラージキャップ・ファンド(Digital Large Cap Fund/DLC)」の新しい比重を公開し、XRP・LTC・BCHの比重を減らして、BTC・ETHの比重を増加させたことを明らかにしました。
ビットコイン・イーサリアムの比重をさらに増加
Grayscale Investments(グレイスケール・インベストメンツ)が提供する「デジタル・ラージキャップ・ファンド(Digital Large Cap Fund/DLC)」は、暗号資産5銘柄によって構成される上場投資商品の1つであり、時価総額が特に大きい以下の主要な5銘柄で構成されています。
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・エックスアールピー(XRP/XRP)
・ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
・ライトコイン(Litecoin/LTC)
DLCファンドの比重はこれまで
BTC:81.0%
ETH:9.6%
XRP:5.0%
BCH:2.8%
LTC:1.6%
となっていましたが、今回の報告では2020年3月31日〜2020年6月31日までの間にこの比重が調整され、XRP・BCH・LTCの比重を減らして、BTC・ETHの比重に当てられたことが報告されています。
具体的にはETHの比重が「プラス2.1%」と特に増加しており、BTCの比重は「プラス0.5%」となっています。最も比重が減らされたのはXRPの「マイナス1.4%」であり、それに続いてBCHは「マイナス0.8%」、LTCは「マイナス0.4%」の調整となっています。
全体の変化を要約すると以下のようになります。
BTC:81.0%→81.5%(+0.5%)
ETH:9.6%→11.7%(+2.1%)
XRP:5.0%→3.6%(−1.4%)
BCH:2.8%→2.0%(−0.8%)
LTC:1.6%→1.2%(−0.4%)
(画像:Grayscale公式Twitter)
ビットコインとイーサリアムは今後の成長に特に注目が集まっており、多くの著名投資家からもBTC・ETHの価格上昇を予想する声が多数出ていますが、XRPに関しては以前に比べると弱気な意見も増えてきており、時価総額ランキングでも3位から4位へと下落しています。
数年前と比較すると、XRPに対する関心は弱まってきているようにも感じられますが、一部の投資家は依然としてXRPの将来に期待感を示しており、先日は「Goldman Sachs」や「Forbes」などに勤務した経歴を持つWill Meade氏が、初めて投資する暗号資産として「XRP」を選択したことを明らかにしています。