【印鑑×デジタル】ブロックチェーン押印記録システム「Iohan(イオハン)」登場

by BITTIMES

金融分野以外でのブロックチェーン社会実装を推進している「株式会社CryptoPie(クリプトパイ)」は2020年10月12日に、印章業を営む創業98年の「株式会社松島清光堂」と共同で、印鑑とIT技術を融合させた次世代型のブロックチェーン押印記録システム「Iohan(イオハン)」を開発したことを発表しました。

こちらから読む:日本銀行、"一般利用型CBDC"に関する方針を公表「国内ニュース」

次世代型ブロックチェーン押印記録システム「Iohan」

「CryptoPie」と「松島清光堂」が共同開発した「Iohan(イオハン)」は、これまで一般的に利用されてきた印鑑に「ブロックチェーン」や「IoT」などの最先端技術を融合させた次世代型のブロックチェーン押印記録システムとなっています。

ここ最近ではデジタル化の流れに伴い「脱ハンコ」や「印鑑のデジタル化」などの話題が頻繁に取り上げられていますが、CryptoPieと松島清光堂は単に"印鑑のデジタル化"に取り組むのではなく「実物の印鑑とデジタルが共存できる世界」を目指して"Iohan"を開発しています。

「Iohan」にはCryptoPieが特許を出願している"印鑑本体の押印事実を位置情報や回数、タイムスタンプなどの情報とともにブロックチェーンに記録・共有させる技術"が活用されているため、実物の印鑑で押印した事実を「押印した日時・位置情報・押印者」などの情報と共にブロックチェーン上に安全に記録して、専用のスマートフォンアプリで管理することができるようになっています。

押印事実をブロックチェーン上に不変的事実として記録することによって印鑑が持つ「本人の意思表明」という本来の使い方をより強めることができ、スマホアプリで押印事実を遠隔管理できるようにすることによって「遠方の家族が不要な押印をしていないかの見守り」や「悪徳業者による犯罪行為や詐欺行為の抑制」などにも繋がると期待されています。

(画像:CryptoPie)(画像:CryptoPie)

Iohan(イオハン)の特徴

「Iohanの特徴」「記録可能な押印情報」「Iohanが実現可能にすること」としては以下のようなことが挙げられています。

【Iohanの特徴】
・押印した日時や場所を自動で記録
・耐改ざん性の高い記録保管形式
・権限付与により押印履歴を閲覧可能

【記録可能な押印情報】
・押印者
・押印した日時
・押印した位置情報
・押印回数

【Iohanが実現可能にすること】
・押印文書の証拠性を高める
・押印履歴の見える化
・押印事実の記録が必要になる様々なサービスとの連携

印鑑廃止ではなく「印鑑とデジタルの融合」を

CryptoPieは今回開発された「Iohan(イオハン)」について『Iohanは印鑑を廃止するのではなく、日本において古くから歴史のある印鑑をデジタルと結びつけるためのプロダクト』だと説明しています。

はんこ店などでは"脱はんこ"の流れを受けて今後への危機感が高まってきていますが、「Iohan」が普及すれば印章業界におけるDX化の課題を最善の形で解決へ導くことができると期待されています。

「CryptoPie」と「松島清光堂」はまず始めに、すでに開発済みの"Iohan"を業界内で普及させることに尽力し、製品の目的である『実物としての印鑑とデジタルが共存する世の中の実現』を目指していくと説明しています。

また今後は電子契約サービスとの連携なども視野に入れながら「アナログとデジタルそのものが共存可能な世の中の実現」や「ブロックチェーン技術の社会実装」を推進し、日本のビジネスの加速・発展に寄与していくとも説明されています。

>>「CryptoPie」の公式発表はこちら
>>「松島清光堂」の公式サイトはこちら

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