匿名通貨「モネロ（Monero/XMR）」の追跡が可能に｜CipherTraceが特許申請

ブロックチェーン分析企業である「CipherTrace（サイファートレース）」は2020年11月20日に、匿名性の高い仮想通貨として知られるモネロ（Monero/XMR）のトランザクションを追跡することができる技術に関する2つの特許を申請したことを発表しました。

こちらから読む：Ripple社、CBDC関連プロジェクトで求人募集「暗号資産」関連ニュース

モネロ（XMR）の取引履歴などが追跡可能に

CipherTrace（サイファートレース）は2020年11月20日に、"匿名性の高い仮想通貨"として知られている「モネロ（Monero/XMR）」の取引を追跡することができる技術に関連した2つの特許を申請したことを発表しました。

モネロ（Monero/XMR）は匿名送金機能を備えているため『資金洗浄や犯罪行為などで悪用される可能性がある』と懸念されており、日本を含めた複数の暗号資産取引所からも"XMRの上場廃止"が発表されていましたが、この特許技術を使用すればXMRの取引情報などを追跡して、犯罪に使用された可能性があるかを識別したり、必要な規制に基づいて顧客取引を適切にリスク評価できるようになるとされています。

CipherTraceはこの技術について『私たちの目標は犯罪者ユーザーを検出できるようにすることであり、これによって将来的にはモネロのようなプライバシーコインの安全性と持続可能性を向上させることができる』と説明しています。

この特許技術はまだ承認されていないもの、これらの技術が活用されるようになれば暗号資産取引所もXMRの出所を把握することができるようになり、XMRの不正利用を減らすことができるようになると期待されています。

匿名性の高い暗号資産を追跡できるようにするためのツール開発は積極的に進められており、今年6月に政府・企業向けのブロックチェーン追跡ツールを展開している「Chainalysis（チェイナリシス）」がDASHやZcashの追跡ツールの提供を開始している他、今年8月にはロシア連邦金融監視サービス（FMS）がBTC・DASH・XMRなどといった様々な暗号資産の取引を追跡するための「暗号資産分析ツール」を開発していることなども報告されています。

>>「CipherTrace」の公式発表はこちら

こちらの記事もあわせてどうぞ

韓国金融当局：資金洗浄リスクの高い暗号資産「取り扱い禁止」へ｜特金法改正案を公開

ロシア金融監視機関：AI用いた「暗号資産取引追跡ツール」を開発｜DASHなどにも対応

Chainalysis「DASH・Zcashの追跡ツール」提供へ｜匿名性に関する誤解について説明

日本仮想通貨取引所への「DASH上場」に向けて｜Japanチームが活動資金を調達

2020年11月23日｜モネロ（Monero/XMR）の価格

Monero (XMR)
31,576.19 JPY (1.16%)
0.00257227 BTC

RANK

26

MARKET CAP

Â¥582.48 B JPY

VOLUME

Â¥10.51 B JPY

Powered by CoinMarketCap

モネロ（Monero/XMR）の価格は今年3月に3,400円付近まで下落したものの、その後は徐々に回復してきており、2020年11月23日時点では「1XMR＝13,039円」で取引されています。

2019年11月25日〜2020年11月23日 XMRのチャート（画像：CoinGecko）