Microsoft × EY:Xboxの「ブロックチェーン契約管理プラットフォーム」を拡張
Microsoft(マイクロソフト)とEY(アーンスト・アンド・ヤング)は2020年12月14日に、マイクロソフトが提供している家庭用ゲーム機「Xbox」で活用されているブロックチェーンプラットフォームの機能をさらに拡張し、ロイヤルティ管理の透明性向上・業務効率化を実現したことを発表しました。
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ゲームのロイヤルティ管理で「透明性向上・業務効率化」へ
MicrosoftとEYは2020年12月14日に、マイクロソフトが提供する家庭用ゲーム機「Xbox」で活用されていたエンタープライズ向けブロックチェーンプラットフォームの機能をさらに拡張したことを発表しました。
両社は2018年に「Xboxプラットフォームにおけるゲームの権利やロイヤルティ管理」などでブロックチェーン技術を活用しており、ゲーム販売会社の売り上げを集計するための期間を数ヶ月から数時間にまで短縮することに成功していましたが、今後はこのソリューションをさらに拡張して、契約の作成・支払い・調整までの財務を記録するシステムを提供すると説明されています。
このシステムでは人工知能(AI)の技術も活用されており、これらのシステムが提供されることによって『ゲームパートナー・アーティスト・ミュージシャン・ライター・コンテンツクリエイターなどといったXboxエコシステムに関連するクリエイターネットワークでロイヤルティ管理の透明性を向上させ、支払いなどの業務をより速く処理できるようになる』と期待されています。
EYの公式発表では『拡張されたソリューションは処理時間を99%短縮し、ゲーム開発パートナー間のデジタル契約を使用してロイヤルティをほぼ100%に近いリアルタイムで計算する。ブロックチェーンアプリケーションは大量使用環境下でのパフォーマンスをサポートするようにテストされており、1日あたり200万のトランザクションを処理できる』と説明されています。
MicrosoftのパートナーエンジニアリングマネージャーであるBrad Wright氏は、今回発表されたソリューションについて次のようにコメントしています。
「Microsoft Azure Blockchain Service」を利用したこのソリューションは、ロイヤルティプロセスを最新にしながら、ブロックチェーンネットワークを大規模に構築・管理・拡張できることを実証しました。EYやゲームパートナーと協力してこのビジネスを合理化し、新しいことに挑戦していけることを嬉しく思います。
Microsoft(マイクロソフト)は以前からブロックチェーン関連の取り組みを積極的に進めており、今年3月には『身体活動データを使用した仮想通貨システム』と題された特許書類なども公開されています。