ビットコインは「将来性ある資産」新興国投資の伝道師:Mark Mobius(マーク・モビアス)
伝説の投資家とも呼ばれる「Mobius Capital Partners LLP」の創設者Mark Mobius(マーク・モビアス)氏は、2019年5月15日に「Bloomberg」とのインタビューの中で『ビットコイン(Bitcoin/BTC)は人々からの需要を満たすことができる特徴を備えているため、将来的にも発展していく』と考えていることを明かしました。
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Mark Mobius(マーク・モビアス)とは
Mark Mobius(マーク・モビアス)氏は、発展途上国や新興国などに積極に投資を行なってきたことなどで知られる世界的にも有名な投資家の一人です。
「景気後退・経済危機・通貨危機・革命」などの国が弱っている時期を敢えて"投資のチャンス"だと捉えているモビアス氏は、価格が下がっているあまり人気のない銘柄に投資する「逆張り」を得意とする投資家としても知られています。
世界的に知られる有名な投資会社「Franklin Templeton」に数十年間務めた経歴を持つモビアス氏は、昨年新しく新興市場の資産運用会社である「Mobius Capital Partners」を立ち上げています。
ビットコイン成功の裏付けと注意点
モビアス氏は以前まで仮想通貨に対して慎重な姿勢をとっていましたが、先日行われた「Bloomberg」とのインタビューでは、摩擦のない方法で個人間取引を行いたいという人々の欲求は世界中に存在しているため、そのような需要はビットコインなどの仮想通貨が成功する裏付けになるとの考えを語っています。
世界中の人々の間には「簡単かつ内密に送金したい」という欲求が間違いなく存在します。それがビットコインやその他の仮想通貨の裏付けです。なので私はそれらの通貨が生き残っていくと信じています。
モビウス氏は、人々には「匿名で簡単にお金を送金したい」という願望があるため、そのような願望がある限り仮想通貨は使用され続けると考えていますが、その一方では「実際に仮想通貨に投資するかどうかは"別の話"」だと強調しており、分散型仮想通貨に伴うリスクとして「問題が発生したときに最終的な責任を持つ個人や組織が存在しないこと」あげています。
私がそれに投資するかどうかに関しては別の問題です。なぜならば、それらは信じられないほどのボラティリティを持っており、結局は"何が起きたのか"を知るために、一人の個人・グループ・組織を追跡することはできないからです。
モビウス氏は具体的な事例として、昨年1月に日本の仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)で起きたハッキング事件のことをあげ、安全保障の面で懸念があることを強調した上で「十分に注意する必要がある」と語り、自分自身はビットコインに投資していないと説明しています。
Warren Buffett(ウォーレン・バフェット)氏のような有名な投資家は、依然として仮想通貨に対して否定的な立場をとっており、最近ではビットコインを「ギャンブルデバイス」と批判する意見なども出ていますが、そのほかの著名な投資家は徐々に考えを変え始めており、以前まで否定派として知られていた投資家のMarc Faber(マーク・ファーバー)氏は、今年の2月にビットコインを購入したことを明かしています。
このような実績のある投資家たちが仮想通貨の将来性を認めることによって、これまで否定的な考えを示していた投資家も今後は徐々に暗号資産の価値を再検討することになると予想されます。
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