ブロックチェーン活用した「電動車(EV)充電システム」を発表|Bosch(ボッシュ)


自動車部品・電動工具・家電などの大手メーカーである「Bosch(ボッシュ)」は、2019年5月15日にドイツのベルリンで開催された「ConnectedWorld 2019(コネクテッドワールド2019)」で、イーサリアム(Ethereum/ETH)のブロックチェーン技術を活用した電動車(EV)向けの充電システムを発表しました。

こちらから読む:大手メーカーBoschが活用している「ブロックチェーン技術」とは

目次

電動車(EV)の充電に「イーサリアムブロックチェーン」

Bosch(ボッシュ)が発表した電気自動車(EV)向けの充電システムは、ドイツを拠点とする電力会社「EnBW」と共同で開発されています。

現在試作品のテストが行われているこの充電ステーションには、イーサリアム(ETH)
ブロックチェーン技術とスマートコントラクトが活用されており、顧客のニーズに合わせてプロセス全体を合理化・調整することを主な目的にしていると伝えられています。

具体的には「充電サービスの選択・予約・支払い」を安全に行うことができるほか、利用者の好みに合った充電ステーションを選択できるように、近くにある施設なども考慮しながら予約できるよう設計されていると伝えられています。

このアイデアは、顧客のニーズに合わせてプロセス全体を合理化し、調整することを目的としているため、利用者は必要に応じて充電サービスの選択、予約、支払いを行うことができます。

また、利用者の好みを考慮することも可能です。例えば、小さなお子様を連れているコーヒー好きの方であれば、近くに遊び場とカフェがある充電ステーションを選ぶことができます。

ブロックチェーン活用が進む「EV充電ステーション」

ブロックチェーン技術を電気自動車の充電ステーションに活用するプロジェクトは以前にオーストラリアでも発表されており、2019年末には本格的に稼働する予定だと報じられていました。

また、エネルギー会社「RWE」の支店である「Innogy Innovation Hub」は、ドイツ全土に1,000もの充電ステーションを展開しており、その全てがイーサリアムのパブリックブロックチェーンで稼働していると伝えられています。

Boschはブロックチェーン関連の製品開発に積極的に取り組んでおり、先月はオーストリアの大手電力会社「Wien Energie(ウィーン・エネルギー)」と共同で”ブロックチェーン冷蔵庫”を開発したことも明らかにされています。革新的な製品とサービスを展開し続けている「Bosch」の新しい発表には今後も期待が高まります。

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