アリババ(Alibaba)の子会社がブロックチェーン技術を導入
中国の大手eコマース企業であるAlibabaの子会社「Lynx International」は、ブロックチェーン技術を自社のビジネスに統合したことを発表しました。同社によると、ブロックチェーンベースのシステムは、生産、輸送方法、税関、検査および第三者検証の詳細を含む輸入出荷に関するすべての関連情報を追跡しているとのことです。これにより消費者が商品を購入情報を相互認証することができます。
Lynx International社の技術リーダーであるTang Ren氏は以下のようにコメントしています。
ブロックチェーンのコンセプトは近年登場し始めていますが、非常に幅広いアプリケーションがあります。私たちはこれがインターネットベースの技術であり、通貨を推測するためのツールではないと確信しています。
ブロックチェーンベースのシステムでは一旦データが記録されると検索して精査することができますが、いかなる状況下でも変更されることはありません。
ブロックチェーンの不変性はその圧倒的な支持を受ける主な理由の1つです。
そのため、ブロックチェーン技術を採用しているどのシステムでも、セキュリティ上の利点や信頼性を楽しむことができます。
Alibabaが2つの巨大なオンラインショッピングサイトである「Taobao」と「AliExpress」を所有していることなどから、親会社であるアリババが物流プロセスを合理化しようとしていることは間違いありません。
アリババは、輸入ビジネスと並んで健康管理および食品品質管理業界向けのブロックチェーンベースのプログラムも開始しています。
一部のメディアの報道によると、アリババが投資し設立した「淘宝網(タオバオワン)」のモバイルアプリでは「製品ロジスティクスのトレーサビリティ情報の表示」へのリンクが更新されています。
クリックすると製品に使用可能な情報が表示されます。これにより、問題のオブジェクトが正当なソースからインポートされたことをユーザーが確実に確認できるようになっています。
現時点では、上海/深セン/広州/杭州/天津/寧波/重慶市/福州/鄭州などの港からの30,000を超える輸入品の詳細が、会社のブロックチェーンシステムに記録されていると推定されています。
Tang氏は「製品が国内に届く前に情報追跡プロセスが始まることも確認した」ことを語っています。