暗号資産取引所BitMEX:Chainalysisと提携して「不正取引の監視体制」を強化
暗号資産取引所「BitMEX(ビットメックス)」は2021年1月12日に、ブロックチェーン分析会社である「Chainalysis(チェイナリシス)」との長期的なパートナーシップを通じて、不正取引を特定・調査・停止するための能力強化に取り組んでいることを発表しました。
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「不正取引の特定・調査・停止」能力を強化
BitMEX(ビットメックス)は2021年1月12日に、ブロックチェーン分析会社である「Chainalysis(チェイナリシス)」との長期的なパートナーシップを通じて、不正取引を特定・調査・停止するための能力強化に取り組んでいることを発表しました。
Chainalysis(チェイナリシス)は政府機関・金融機関・取引所・保険会社・サイバーセキュリティ会社などから高い信頼を得ているグローバルなデータ・ソフトウェア・サービス・調査プロバイダーであり、リスクのある活動や疑わしい活動を検出してフラグを立てることによって、取引監視・資金洗浄防止のための検出機能を強化しています。
BitMEXは『Chainalysisの高く評価されているKYT(トランザクション確認)スクリーニング機能を既存のプロセスに重ねることによって、コンプライアンス機能を強化して、プラットフォームの安全性を可能な限り確保し続けている』と説明しています。
『未登録で暗号資産取引サービスを提供していること』や『アンチマネーロンダリング規制に違反していること』などを理由として「米国商品先物取引委員会(CFTC)」や「英金融行為監督機構(FCA)」から指摘を受けていたBitMEXは、昨年頃から急速に顧客確認(KYC)やマネーロンダリング対策(AML)を強化しており、昨年5月には日本居住者のサービス利用を禁止、昨年8月には本人確認手続きを義務化するなどの対応をとっています。
BitMEXの運営母体である「100xGroup」の最高コンプライアンス責任者であるMalcolm Wright氏は『不正取引などの脅威に対する監視をサポートする非常に革新的なソリューションを提供するChainalysisと提携できることを嬉しく思う』とコメントしています。
また「BitMEX」は今回の発表の中で、コンプライアンス機能を強化するために同社が最近金融データプロバイダーである「Refinitiv」やセキュリティ企業である「Eventus Systems」と提携したことも報告しています。