
ブロックチェーンで「スコッチ・ウィスキー」を追跡|酒造メーカーが蒸留酒の品質保証:スコットランド
スコッチ・ウイスキーの高級ブランド「Ailsa Bay(アイルサ・ベイ)」を酒造している「ウィリアム・グラント&サンズ(William Grant&Sons/WG&S)」は、ブロックチェーンを用いたサプライチェーン管理システムを提供している「arc-net(アークネット)」と提携を結び、蒸留・樽熟成・流通など全てのプロセスを追跡できる世界初の「BLOCKCHAIN WHISKY」をリリースしました。
こちらから読む:ウィスキーの製造工程を追跡できる「ブロックチェーン」の仕組み
蒸留・製造・流通など「全プロセス」を追跡
William Grant&Sons(ウィリアム・グラント&サンズ/WG&S)は、1887年に創業された「130年以上の歴史をもつスコットランドの大手酒造メーカー」として知られています。ブロックチェーン技術が活用される「Ailsa Bay(アイルサ・ベイ)」は、同社が2007年に立ち上げた蒸留所であり「スコッチ・ウイスキーの高級ブランド」として知られています。
同社は現在、ブロックチェーン技術を用いて様々な製品のサプライチェーンを管理するシステムを提供している「arc-net(アークネット)」と提携を結んでおり、蒸留と製造の全プロセスを把握し、供給元から販売店に至るまでの情報を顧客が追跡することができるシステムを採用しています。
ブロックチェーン上に記録されたデータの中には「樽の種類/充填日/瓶詰め日」などの情報がすべて記録されているため、消費者はそれぞれのウィスキーの成分を確認することができるようになっており、偽造品などに騙される心配をなくすことができるようになっています。
これによって「製品の信頼性とトレーサビリティーを確保することができる」とされており、偽造品などの問題にも対処することができると期待されています。
高級ブランドにも実装される「ブロックチェーン技術」
ブロックチェーン技術を用いて食品や飲料品などの品質を保証する取り組みは世界各地に広がっており、今年2月にはカナダでブロックチェーン技術を活用したビール「Bock Chain(ボックチェーン)」の販売が開始されています。
また最近の報道では、Hennessy(ヘネシー)、Dom Pérignon(ドン・ペリニヨン)、Moet & Chandon(モエ・エ・シャンドン)といった、様々な高級ブランドを展開する世界最大の高級品ブランドグループ「LVMH(エルヴェエムアッシュ)」が、自社が展開する60以上のブランドにブロックチェーンを実装していく計画を立てていることも明かされています。
スコッチ、ウィスキー、ワインなどといった酒類は「数十万〜数百万円」で取引される場合もあるため、今後はブロックチェーン技術で商品の品質を保証するのが一般的になってくる可能性も高いと予想されます。
ブロックチェーン技術のその他の活用事例はこちら

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