イーサリアム(ETH)アップデートの種類と概要

by BITTIMES

仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)はこれまでにも多くのアップデートが行われてきました。2018年はイーサリアムの年ともいわれる重要な時期でもあります。ここではイーサリアムのアップデートの種類とその概要について紹介します。

イーサリアム(ETH)4つのアップデート

Frontier(フロンティア)

Frontier(フロンティア)は2015年7月に実施されたアップデートです。

イーサリアムの開発者や技術者向けに『テスト版プラットフォーム』としてリリースされました。

テスト版としてリリースされているため、当然バグが起きる可能性もあるので、トークンや重要なデータを取り扱う際には注意する必要がありました。

バグなどの問題が発生した場合には、開発チームによるブロックチェーンの巻き戻しが行われていたため、あくまでも開発者用の実験段階のためのリリースとされていました。

イーサリアムをより安全なプラットフォームとして提供することを目的として、開発者向けに提供されているため『geth』と呼ばれるコマンドラインでのみ操作することができる仕様となっていましたが、実際には大きなバグは発生せず次のアップデートに移行しています。

Homestead(ホームステッド)

Homestead(ホームステッド)は、2016年3月に実施されたアップデートです。

フロンティアの安定性をさらに高めたバージョンとなっており『取引手数料の引き上げ』や『ブロックチェーンの分岐を防ぐための採掘難易度(difficulty)の調整』などを運用するためのルールの修正などが行われています。

テストを繰り返し行なったことによって安定したプラットフォームが開発されたことで、急速に関連会社の開発が進むことになります。
世界中の様々な企業やプロジェクトがイーサリアムを利用してアプリケーションを開発できるようになったことによって、イーサリアムは急速に普及するとともに、ETHの価値も上昇することとなりました。

一般企業への普及には成功したものの、アップデートの3ヶ月後には『THE DAO事件』が起きることとなり、これをきっかけにイーサリアム初となるハードフォークが行われることとなりました。

このハードフォークによって誕生したのがイーサリアムクラシック(ETC)です

Metropolis(メトロポリス)

Metropolis(メトロポリス)は、2017年9月に実施された現在実行中のアップデートです。
このアップデートは2回に分けて実施される予定となっており、9月に行われたアップデートは『ビザンティウム』と呼ばれています。

1回目のアップデートでは、zk-SNARKを導入したことによって送金/取引時のプライバシー保護が可能となり匿名性が向上した他、difficultyの調整によって1つのブロックの生成にかかる時間を15秒に短縮し、その代わりとしてマイナー報酬を5ETHから3ETHに変更しています。

また『マスキング』と呼ばれるセキュリティー対策も導入されており、ユーザーが任意の秘密鍵を決めることが可能となったことによってハッキングへの対策がさらに強化されています。

ビザンティウムは、プラットフォームを直観的に操作できるようにするためにデザインの変更などが行われている他、一般ユーザー向けに提供されるウォレットの安定したバージョンのリリースなども含まれています。

一般消費者向けに提供される公式版リリースであるとも言われており、メトロポリスのアップデートが完了した後は、急速にイーサリアムの普及が進むとも考えられています。

イーサリアムのプラットフォームを用いることで従来よりも簡単にスマートコントラクトを実現できるように変更されているため、一般ユーザーでもスマートコントラクトを利用することができます。

2回目のアップデートは『コンスタンティノープル』と呼ばれています。
2018年以内に実施されると言われていますが、具体的なアップデートがいつ実施されるのかは公表されていません。

このアップデートでは、現在のマイニングや取引における承認方法である「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」から「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」に変更するための準備がおこなわれています。

プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake/PoS)とは「保有している仮想通貨の数量に応じてマイニングの成功確率が上昇する承認方式のことです。

イーサリアム開発者のアップデート提案とコメント

Serenity(セレニティ)

Serenity(セレニティ)は、最後に予定されているアップデートです。

このアップデートの主な内容は、ブロック承認方式の変更となっています。
これまでの承認方法であるPoWから『Casper(キャスパー)』と呼ばれる独自のPoSへの変更が予定されています。

このCasper(キャスパー)とは、完全なプルーフ・オブ・ワークではなく、PoWとPoSを組み合わせた承認方式となっており、初めはイーサリアムを預けてPoWでマイニング報酬を受け取り、一定のブロック数に達した時点からPoSによる報酬が得られる仕組みとなっています。

しかしこの変更には、大きな問題が一つあります。
それが、イーサリアムにおける取引の協力者であるマイナーのマシーンが、これまでと同じようには使えなくなることです。
承認方式が変われば、当然それに伴いマイニング用のマシーンも変更しなければなりません。
しかし、マイニングマシーンには既に莫大なコストがかかっているケースも多く、新たに専用のマイニングマシーンを用意するのも一苦労です。

このアップデートに反対している既存のマイナーも多いため、もしこのまま理解が得られなければイーサリアムでの取引自体ができなくなってしまう可能性もあるとされています。

最後のアップデートでもあることなどもあり市場が乱高下することも想定されるため、特に注意が必要なタイミングでもあります。

イーサリアムのその他の情報

イーサリアム(ETH)のアップデートMetropolis(メトロポリス)は2018年で完了するといわれています。
アップデートが完了する際には、大きな価格変動も予想されるため今年は特にイーサリアムに注目すべき年でもあります。

イーサリアムは2018に入り多くのことがおきました。2018年に起きたことや今の現状、そして今後の課題などはこちらの記事で紹介しています。

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